創世記11章2節
新改訳第三版
「 そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した。」
新改訳2017
「人々が東の方へ移動したとき、彼らはシンアルの地に平地を見つけて、そこに住んだ。」
今朝バベルの塔の記事を読んでいて、新改訳2017で翻訳が上述のように変更されていることに気づいた。「東の方から移動してきた」であれば、人々はもともとイラン方面に住んでいたということになろうし、「東の方へ移動した」であれば、人々はもともとアラビア半島にいたことになるだろう。英訳聖書を見ると、たとえばNIVは「東の方へ」であり、ESVは「東の方から」である。どうも、どちらにでも訳せるらしい。いい加減だなあ。
でもわざわざ2017が「東の方へ」と訳し変えたのはなぜなのか。これはアララトから移住してきたというふうに考えてのことなのだろうか。