苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

万年筆

 
 このところ、万年筆に急に興味を持ち始めました。なんでだろう?と考えてみると、去年のクリスマスが終わったころからです。神戸改革派神学校で校長を長く勤められたのち、高知県のある町で牧会伝道に携わっていらっしゃる牧田牧師が、クリスマス前に一生懸命になさったことは、それまで出会った方たち一人一人に手紙を書かれたということをフェイスブックに書いていらっしゃいました。
 そのあと、A牧師が万年筆の写真をFBに載せているのを見て、ああ、万年筆ねえ、と思い出しました。久しく手にとっていない万年筆。
 振り返れば、もう40年も前のことになってしまうのですが、高校を卒業し一年浪人した夏の終わり、私は神戸東須磨教会の増永俊雄牧師に初めてお目にかかり、いろいろ意地悪な質問をしました。その4か月後、ある出来事があって私は増永先生に手紙を書いたのです。その手紙に対して、増永先生は「主を求めよ。お会いできる間に。近くにおられるうちに呼び求めよ。」というイザヤ書のことばを引用して、お返事をくださいました。次の主の日から私は教会の礼拝に出席するようになったのです。
 進学して、つくばに転じてからも、およそ一年間、私が毎週のように出す聖書の質問に、先生は万年筆で書いたお返事をくださいました。今考えれば、とても贅沢な信仰と神学の手ほどきでした。当時、先生は病んでおられて教会のお働きが十分できない状況にいらしたので、時間がおありだったのでした。後日、先生は「当時、教会の働きができないことで心苦しく思っていたのだけれど、水草くんが手紙を通して信仰的に成長していくすがたを見て、励まされ、病も癒えてきたんですよ。」とおっしゃってくださいました。今も、私の書棚には増永先生がくださったお手紙がファイルして置いてあります。
 ひとりのために、そのようにして祈り、ペンをとってくださった先生がおられたからこそ、今、欠けだらけですが、私は主イエスにお仕えする者としていただいたのだと思います。

 この万年筆、すごいでしょう。今日、アマゾンから送られてきました。平和条約の調印式にも使えそうなほど立派な作りでずっしりとして、書き味もいいです。見た目は有名なMONT BLANC149というのにそっくり。これはJINHAO159で、MONT BLANC149なら百数十本分(笑)。恐るべし、中華万年筆。
 写真は上がJINHAO159,下がMONT BLANC149。モンブランが18金の色合いですが、ジンハオは14金の色合いですね。無論メッキで、ペン先はイリジウムです。それから、モンブランは冠雪がありますが、ジンハオはありません。