http://editor.fem.jp/blog/?p=2189
アベノミクスの成果がリンク先に数字とグラフで可視化されています。
以下、リンク先を文字のみ抜粋。
アベノミクスで「一人当たりの名目GDP」は激しく落ち込んでいます。
アベノミクスで「一人当たり名目GDPのOECD加盟国中の順位」は史上最低の20位に転落。
IMFの世界経済見通しのGDP伸び率(2017年)がマイナスなのはG7で日本だけ。
実質賃金はアベノミクスでリーマンショックより下がり、26年間で最低で5年連続低下。
GDPの6割を占める個人消費は戦後初の2年連続マイナス(2014年度▲2.9、2015年度▲0.3)。
タックスヘイブンでの大企業の税逃れ。この1年でケイマンへの投資は11兆5千億円増の76兆3千億円。
アベノミクスで大企業の法人税負担率は12%まで下がり中小企業の55%しか負担していません。
アベノミクスで所得100億円超の富裕層の税・社会保険料負担は所得100万円の貧困層より低くなっています。
アベノミクスの3年間で富裕層上位40人の資産は倍増。貯蓄ゼロ世帯は466万世帯増。
アベノミクスでワーキングプアは49万人増で1139万人、報酬1億円以上の大企業役員は1.4倍増と過去最多。
アベノミクスは大企業の内部留保をこの2年で27兆4千億円も増やし実質賃金は大幅減。
アベノミクスの2年で最も景気回復したのは自民党のふところ。自民党への企業献金は6割増。一方、労働分配率は1割減。
アベノミクスの3年間で正規労働者は27万人減。昨年10月時点で非正規労働者の割合は初の4割に達しました(厚労省調査)。
アベノミクスの実質最低賃金の引き上げ率は2.5%。民主党政権は6.1%。民主党政権の方が2.4倍も実質最低賃金をアップ。
アベノミクスの3年間で労働者世帯の実質可処分所得は年間21万円減。安倍首相は雇用が増えたと言いますが正規減・非正規増で所得減。
史上最高の軍事費5兆円超。
要するに、アベノミクスは、お金が有り余っているごく一握りというか、ひとつまみのの層ををますます富ませ、大多数の庶民の側は6人に1人の子どもは毎日おなかをすかせ、若者は莫大な奨学金をかかえて生涯その負担に苦しむか、戦争に行かねばならない社会に改造しつつあるということです。その結果、消費者である庶民が生活苦のゆえにものを買いたくても買えないので、経済全体はますます落ち込んでいるのです。さらに、今後はTPP実現によって、庶民は病気になっても医者にもかかれない社会に改造しようという計画です。
最も恐るべきことは、どうやら首相はこの現実を「大成功である」と本気で思っているらしいことです。ですから、伊勢志摩サミットで、サミットに集った世界の主要国もアベノミクスのまねをしなさいと奨めて、他国から呆れられて顰蹙を買いました。
なぜ格差拡大を成功であると認識できるのか、どういう精神構造をしているのかが不思議ですが、理解のかぎは「美しい国」でしょう。彼の目には戦前の「究極の格差社会」が、「美しい国」なのです。戦前、貧しい農家では、男の子は職業軍人になり、女の子は劣悪な労働環境の女工さんになるか、器量がよければ女郎に売られました。そうしないと食べていけませんでした。2.26事件はそういう状況に憤った青年将校たちが起こした事件だったそうです。そういえば、数年前の朝ドラ「花子とアン」のお兄ちゃんは職業軍人に、妹は女工さんに、一番下は北海道開拓民のお嫁に行きました。他方で、当時財閥系のサラリーマンは一回のボーナスで家が一軒建ったそうです。三菱の岩崎家の総資産は今のお金に換算すると120兆円だったともいいます。
でも、私には、そういう社会は「醜い国」に見えてならないのです。
こちらも参照
http://katanekonet.sakura.ne.jp/DMC/?p=140