苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン9月8日   取り囲む幾万の民も

詩篇3:8
新改訳
救いは【主】にあります。
あなたの祝福があなたの民の上にありますように。 セラ

新共同訳
救いは主のもとにあります。あなたの祝福が、あなたの民の上にありますように。(詩編3章9節)


 「ダビデがその子アブシャロムからのがれたときの賛歌」という表題が付けられた一篇。アブシャロムは父ダビデの、妹タマルを陵辱した異母兄弟アムノンに対する扱いに不満を抱き、自らの手をアムノンに下した。その結果、ダビデはアブシャロムを遠ざけたので、アブシャロムは深く父を恨むようになり、策をめぐらして民の心を盗んだ。
 周到な備えののちに挙兵したアブシャロムの勢いはものすごく、また老ダビデはもうひとりわが子を失うことを嫌った。自ら城を捨ててわずかな手勢とともに野に潜んだ。こうした状況のなか、多くの人は「彼に神の救いはない」という。
 多勢に無勢、寝首をかかれるかもしれぬ状況。だが、「私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。」そして、ダビデは「眠り、目をさます。主が彼とともにおられ」るから。 神は不思議にすべてのことを配剤し、ダビデのいのちを守り、敵を滅ぼし、彼を王座に復せしめた。
 ダビデはその経験に基づいて、その詩篇の結びで、王らしく民の祝福を祈る。それが、今朝の一節。

救いは【主】にあります。
あなたの祝福があなたの民の上にありますように。