詩編25章6節
口語訳
主よ、あなたのあわれみと、いつくしみとを
思い出してください。
これはいにしえから絶えることがなかったのです。
新改訳
【主】よ。あなたのあわれみと恵みを
覚えていてください。
それらはとこしえからあったのですから。
新共同訳
主よ、思い起こしてください、あなたのとこしえの憐れみと慈しみを。
ダビデの詩篇と表題にある。この6節の次には以下のように続く。
「わたしの若き時の罪と、とがとを思い出さないでください。
主よ、あなたの恵みのゆえに、あなたのいつくしみにしたがって、
わたしを思い出してください。」
ダビデは自分の若い日の立派な功績を思い出して、私の罪を思い出さないでくださいといっているのではない。ただ、「あわれみと慈しみによって、私を思い出してください」と言っているのである。
神の前で誇れるような功績はない。もし功績があったならばそれは神の賜物にすぎないから。聖なる神の前で隠しおおせる罪はない。その罪は私自身から発し私の手がなしたものである。
神は正しいお方。神が私を有罪とさばかれるとき、神は正しい。神の前に私の誇るべき功は皆無。だから、ただ神があわれみと恵みとをもって私を見てくださるほか、私の立つ瀬はない。