苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

君子豹変す

15:2ダビデは言った、「神の箱をかくべき者はただレビびとのみである。主が主の箱をかかせ、また主に長く仕えさせるために彼らを選ばれたからである」。
(中略)
15:12彼らに言った、「あなたがたはレビびとの氏族の長である。あなたがたとあなたがたの兄弟はともに身を清め、イスラエルの神、主の箱をわたしがそのために備えた所にかき上りなさい。 15:13さきにこれをかいた者があなたがたでなかったので、われわれの神、主はわれわれを撃たれました。これはわれわれがその定めにしたがってそれを扱わなかったからです」。 15:14そこで祭司たちとレビびとたちはイスラエルの神、主の箱をかき上るために身を清め、 15:15レビびとたちはモーセが主の言葉にしたがって命じたように、神の箱をさおをもって肩にになった。(歴代上15:12-15)

 ダビデは先に神の箱を運ぶ時に、不用意にも牛の荷車に載せて上ろうとして、神の怒りを買ったことがあった。そのことを思い出して、神の箱を運ぶレビ人たちを選んだ。懲りたからである。
 ダビデは折々過ちを犯す。大きな過ちも犯す。けれども、彼の美点はそれがわかったときに、ただちに過ちを認めて、改める点である。それは凡人の目から見ると、あっけないほどである。本来的な意味での、君子豹変。