小出裕章さんが種まきジャーナルでおっしゃっていたことのメモ。
1.東電は、法令を遵守して放射能汚染水を浄化して薄めて海に流すという方針。大丈夫ではないが、今現在、ほおっかむりして、なんの浄化もせず地下に汚染水が流し続けていることがむしろ問題。増えるつづける汚染水は止めようがない。
2.日本最大の活断層中央構造線の真上にある四国伊方原発訴訟が始まる。
かつての伊方原発訴訟で小出氏は原告側証人だった。法廷では、原告の訴えは科学的には圧倒的に勝っていた。それにもかかわらず裁判所は、国側を勝ちとした。(筆者コメント:官僚裁判官は国策に反する判決は出さない。出世に差し支えるからである。)
3.今も福島第一原発からは放射能は出続けている。注水作業はいつまで続けなければいけないかわからない。どのようにして放射能を閉じ込めることができるかもわからないというのが実情であって、見通しが立っているかのようにいう政府・東電の発表はウソである。
4.福島第一原発事故によって、法令に照らして放射線管理区域に定めるべき面積は、2万平方キロメートルほど。(ちなみに福島県の面積は13782平方キロメートルで日本3番目の広さ。)それでも福島原発では飛び出して地上に落ちた放射性物質は放出された全体の数分の一であり、あとは海に落ちた。
(筆者:全部陸に落ちていたら、どういうことになっただろうか。風向きによっては、そういうことになっていた。日本海側だったら、ほとんどの場合そうなる。若狭湾の原発群がやられると、関西の水がめ琵琶湖の水は飲めなくなる。)