苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

クリスマスリースを持って

 今年も姉妹たちが一生懸命に作ってくれたリースをもって、妻と一緒にあちらこちらと訪問してまわった。小海の川平という千曲川東側の山奥の親沢の養蜂家新津さん。とってもいい方なのである。その蜂蜜は天下一品。
 さらに奥の川平の農家の新井さん。川平はほとんど新井さんばかりである。新井さんちのおばあちゃんは、来年お正月をむかえたら白寿になられる。長く寝たきりになっておられるが、このところ好調不調の波があって、全然だれだかわからないことが多いとのことなのだが、今回訪問のときは、はっきりと「土村(どむら)の教会の・・・」とわかってくださった。「しんどいとき、助けて欲しいときは『イエス様』と名前を呼ぶんだよ。」とお話して、お祈りした。
 帰り際たくさん大根とごぼうをくださったので、荷台に詰めていたら、隣の古屋の前に馬車の車輪や田んぼスキーやパタパタという田んぼの除草機などがたくさんかけてあるのに妻が気づいて、「ここは何かあるんですか?」と質問したら、「実は・・・」と中を見せてもらった、二階に上って驚いた。古いスケート靴、蚕棚、ランプ、分銅、唐箕、蓄音機、軍服、軍帽、炭櫃、掛け軸、鉄瓶、古い二眼レフ、鍬、鋤、酒瓶・・・・ありとあらゆる古いものがコレクションされている。私設民俗博物館なのだった。今度、古い物好きの大樹君を連れてこようと思った。お宝があるかもしれない。
 その後、千曲川の反対側のあるおばあちゃんを訪問してリースをさしあげた。長男の同級生のおばあちゃんで、筆者が18年前この地に伝道を開始したころから交流があるのだが、このとこと訪問をおろそかにしてしまって申し訳なかった。こちらのおばあちゃんは卒寿。お孫さんの話、飼っているセキセイインコのお話などうかがった。つらい話もうかがった。最後に、よいクリスマスとお正月が迎えられますようにと祈った。暗くなってきたので帰ろうとしたら、リンゴ一箱もっていきなさいとおっしゃる。ありがたくいただいてきた。たくさんいただけば、たくさん人にも分けてあげることもできる。このあたりの人は、みなさん気前がよいのだ。
 訪問するとわらしべ長者みたいな気分になる。

「病人をいやし、死人をよみがえらせ、らい病人をきよめ、悪霊を追い出せ。ただで受けたのだから、ただで与えるがよい。」マタイ10:8