苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

中国の研修生に伝道

 川上村の家庭集会で四人の中国からの農業研修生に伝道をした。二回目である。とても素朴な青年たちでうち三人は既婚者で、一人は独身ということである。ローマ書3章と「字のない本」を用いて、伝道説教である。といって、私のできる中国語は「シェーシェー」と「ヘンハオチ(とてもおいしい)」くらいなものであるが、高校生の頃、漢文が好きだったので、筆談で伝道である。うちひとりはお母さんがクリスチャンということなので、他の三人にも少し話が通じやすかったように思う。
 四人とも「信耶蘇」。イエス様を信じた。故国に帰ってからも、「教堂(教会)」に通うようにと祝福を祈った。
 そのあとは、かぶらの煮たのを囲んで宴。中国の国歌、流行歌を歌ってもらい、私たちは「ふるさと」を歌い、最後は日中共通の歌「北国の春」を歌っておひらきとなった。北国の春は日中共通なのだ。すごい歌である。

♪白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春
都会じゃ季節がわからないだろうと 届いたおふくろの小さな包み
あのふるさとへ帰ろうかな 帰ろうかな♪

 ちなみに、この歌は小海の隣の南牧村の出身作詞家、井出はく氏が作ったそうだ。もともとは「信濃路の春」とかいう題名にするつもりだったそうだが、「北国の」にしたほうが多くの人の心の歌になるだろうということで、「北国の春」となった由。
 たしかに「白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘」と来ると、まさに南佐久郡の春の風景そのもの。でも、これからしばらく長い冬へと向かっていく。このあたりは厳冬期は氷点下十五度くらいまで下がる。四人の中国研修生たちも、とても寒いむかし満州と呼ばれた地域から来ているとのこと。彼らに主の導きと祝福があるようにと願って、もうひとつの私の中国語のフレーズを話した。「ヨイユエンザイベイホージーチーニン(永遠在背後支持你)」。すると通じたらしく、満面の笑みで「謝謝!」と返事をもらった。