苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

おばあちゃんの洗礼

教会に見えているK姉のお母さん93歳のYさんが、本日、洗礼を受けられました。F姉は特別養護老人ホームに住んでいらして、ひと月あまり前、K姉と訪問したときには、Yさんはそこにいながら、別の世界に住んでいるようなようすで、会話が成り立たず、福音を伝えようにも伝えようがなかったのでした。K姉はしょんぼりして、私は「神様のときがあります」と励ましながらも、内心、がっかりして帰宅しました。
  ところが、ここ一二週間、Yさん急激に弱って来られていて、そこに孫娘とその息 子のひ孫が会いに来られました。そして、昨日K姉と孫娘さんとひ孫さんが礼拝に出られて、礼拝後、「これからおばあちゃんにイエス様のことをあかししに行きます。普通に考えたら、会話ができるような状態ではないのですが、お祈りください。」とおっしゃいました。そこで、教会みなで祈りました。「回心は人間のわざでなく、聖霊様の御業です。どうぞおばあちゃんにあなたがふれてください。あなたの栄光を現わしてください」と。
 今朝、連絡をいただきました。なんと、Yさんが「イエス様を信じるよ」と告白なさったというのです。曾孫さんがビデオを撮っていて、送信してくださいました。教会にあった絵本を孫娘さんが説明し、Yさんはそれを聞いてイエス様を受けれたことがわかりました。以前、Yさんを訪問した時の様子からは、信じられないお姿でした。
 イエス様は「風は思いのままに吹く」と聖霊のことを説明なさいましたが、まさに風が吹いたのです。つくづく、人が主に回心することは、人間業でなく主のわざです。
 そこで、本日午後、孫娘さん、ひ孫さんもいらっしゃる間に、ということで教会の役員さん二人と妻もいっしょに施設に出かけました。息子さんも見えていて、ご親戚は4人、Yさんは今日は「ひさしぶりだね。あんた誰だっけ」と51歳の息子さんに話していました。
 孫娘さんがもう一度絵本をもちいてイエス様を信じることが確認しました。そこで、「主イエスの名を呼ぶ者は誰でも救われる」と聖書を確認し、父子聖霊の名によって洗礼を施すと、みんながいっせいに「子羊イエスに、みさかえ、あれや、ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ、アーメン!」と賛美しました。するとYさんは目がぱっちりと開きました。そして、「ありがとうございます」とおっしゃって、私の手をしっかり握られました。こんなことがあるのです!
 みんなで「おめでとう」と拍手。感激の涙でした。