苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

羽があって四足で歩き回るもの

「 11:21 しかし羽があって群生し四つ足で歩き回るもののうちで、その足のほかにはね足を持ち、それで地上を跳びはねるものは、食べてもよい。
11:22 それらのうち、あなたがたが食べてもよいものは次のとおりである。いなごの類、毛のないいなごの類、こおろぎの類、ばったの類である。
11:23 このほかの、羽があって群生し四つ足のあるものはみな、あなたがたには忌むべきものである。」レビ記11:21-23

 旧約の祭儀律法における食物の禁忌の記述。いくらなんでも「四つ足」という翻訳はまずかろう。昆虫は「六つ足」だから。「羽があって四つ足」といえば、コウモリやムササビそれから・・・ペガサスくらいしか思いつかない。
 ちなみに、新共同訳も「四本の足で」としている。ちなみに、新共同訳ではごていねいに「四本の足で」としている。「四つ足」ならまあ熟語だけれど、「四本の足で」ではそうとはいえない。おもしろい。
 ヘブル語本文を直訳すると、「四の上で」だから、たしかに「四つ足」なんだけれども、まあ、「四つ足」ならまあ熟語だけれど、「四本の足で」ではそうとはいえない。原文が透けて見える翻訳なんでしょうかね。おもしろい。