苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

新使徒運動

「新使徒運動」(New Apostolic Reformation:NAR)についてどう考えますか?と問われて、少しだけ調べてみたら、えらいことになっているんですね。知りませんでした。教会成長論の唱道者の1人、元フラー神学校教授ピーター・ワーグナー(1930 -2016)が、現代は新たに神が使徒的権威を持つ者を起こす時代となったとして、自分がその一人だと主張して、聖書の教えに優る権威を主張するようになったそうです。自分は使徒としての権威を与えられたと称する牧師たちが複数現れてきたそうです。そういう人々は組織を成しているわけでなく、ネットワーク的なつながりを持つのだとか。この新たに使徒が起こされている現代は、第二の宗教改革なのだ、というのです。

 まあ、ワーグナーはもともと「教会が人数的に成長しさえすれば、どんな方法であれ真理だ」という、プラグマティズムの原理に立つ人でしたから、私の感想としては、最後はここまでずれてしまったか、というところです。宗教改革の根本原理は、「聖書のみ」と「信仰のみ(信仰義認)」ですが、「聖書のみ」を否定して、第二の宗教改革とは噴飯ものです。そういえば、これは別の話ですが「信仰のみ」を否定して第二の宗教改革だと騒いでいる学者たちもいますね。

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