苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

主義は中毒

 どんなに良いことでも、それを偶像化すると、よろしくないことが起こります。たとえば、律法は神がくださったよいものですが、律法主義になると人を滅ぼします。偶像化とは、絶対視することです。おおよそナントカ主義というのは、思想的偶像崇拝です。主義(ism)というのは、ある側面のみを強調して全体を見失わせる中毒です。アルコール中毒はalcoholismというように、律法主義は律法中毒、芸術至上主義は芸術中毒、国家主義は国家中毒、個人主義は個人中毒、民族主義は民族中毒・・・というわけです。
 最近知った「新使徒運動」というのは教会成長論者ピーター・ワーグナーが始めたのだそうです。教会成長は良いことですが、彼は教会成長を偶像化して、教会成長のためには手段を択ばずということになり、新使徒運動という異端的運動の唱道者となってしまったのでしょうね。残念なことです。