苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

原発輸出総崩れ

 台湾、アメリカ、イギリスで東芝、トルコ、台湾で三菱重工に続き、台湾、リトアニア、英国で日立も原発輸出計画とん挫。アベノミクスの第三の矢は、落っこちてしまいました。福島第一原発破綻後、すぐに、これから原発新設は安全対策強化のために費用がかさむからペイしなくなるという指摘は大前研一さんがしきりにしていたのに、安倍さんと経産省は耳を貸しませんでした。お役所の呑気さです。しかし、なんで社員の生活を預かっている三社のリーダーたちまでが安倍さんのあとにのこのこついていったのかが不可解でした。思うに、三社の社長・会長たちはこれまで、「国策だから、万一損してもどうせ国が税金で補填してくれる」という甘えの構造に胡坐をかいてやってきたから、現実をシビアに認識する能力が欠落しているのでしょうね。 まあ、三社が計画段階でとん挫したことは、将来に外国でまでもっと巨大な事故を起こし、償いようのない被害を人間と環境にもたらして、莫大な賠償を日本国民の税金ですることになるよりも、ずっとましでしょうから、よかったと感じています。悪いけれど、旧約聖書箴言のこんな一節を思い出しました。これは自戒のためにも書いておきます。

訓戒を愛する人は知識を愛する。
叱責を憎む者はまぬけ者だ。(箴言12:1)