悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗闇の世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。(エペソ6:11,12)
エペソ人への手紙の特色のひとつは、霊的な暗闇、悪魔にかんする意識が強いことである。
あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊にしたがって、歩んでいました。(同2:1,2)
エペソの町にはアルテミス神殿があり、この町では青銅製の神棚屋が産業として成り立つような町であり、かつて彼はこの異教の町で迫害を受けたことがあった。だから、手紙が終わりに差し掛かって、使徒はエペソ教会の兄弟姉妹にこのような勧めをする。
キリスト者は血肉つまり人間相手にしていると考えると、人を恨んでしまうことになる。人を赦せなくなると、私たちは神に赦されたという平安を失い、霊的な力を失ってしまう。私たちはそのとき、すでに私たちは悪魔の策略にかかっている。ほんとうの敵は、その背後にうごめく悪魔である。敵を見誤ることなく、霊の戦いをすること。