苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

主が思い起こしてくださる

マタイ17:1-23、出エジプト5-7章

出エジプト6:5
  今わたしは、エジプトが奴隷としているイスラエル人の嘆きを聞いて、わたしの契約を思い起こした。

 「お前たちは怠け者だ。怠け者なのだ。だから『私たちの主にいけにえをささげに行かせてください』と言っているのだ。さあ、すぐに行って働け。わらは与えないが、おまえたちは割り当てどおりれんがを納めるのだ。」国のトップ自らがさながらブラック企業の社長であって、庶民の苦しみにまったく無知かつ無慈悲で、苦役の下に置かれたイスラエル人はもはや限界が来ていた。
 主はイスラエル人の嘆きを聞いて、彼らの先祖アブラハム、イサク、ヤコブと結んだ契約を思い出された。思い出した主体は、主なる神である点に注目。聖餐式の目的の一つは、私たちが主を思い出すことだと言われる。事実、主イエスが「わたしを覚えてこれを行ないなさい」とおっしゃった。けれど、私たちが主イエスを覚える前に、主イエスが私たちとの契約を覚えてくださる。