苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン11月23日  怒りをおそく

箴言16:32
口語訳
怒りをおそくする者は勇士にまさり、
自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。


新改訳
怒りをおそくする者は勇士にまさり、
自分の心を治める者は町を攻め取る者にまさる。


新共同訳
忍耐は力の強さにまさる。
自制の力は町を占領するにまさる。

 三つとも意味は同じようなものだが、翻訳の異同についていえば、口語訳・新改訳のほうが、新共同訳よりも、はるかにわかりやすい。なぜか、「忍耐の力」とか「自制の力」ということばが、耳になじまない表現であるから。漢語とやまとことばの違いか。立ち止まらせて考えさせようという意図だというなら、わかる。
 一行目と二行目は同じ趣旨の繰り返し。箴言の記者がソロモン王だとすると、彼は部下のなかにいる蛮勇の猛者たちにさんざん手を焼いたのだろう。長年かかけて築き上げてきたものを、ひとたびの怒りの爆発によって、自ら破壊してしまう人がいる。そういうことを自分もしてしまわぬように、クワバラクワバラ・・・。はて、「クワバラ」ってなんだろう?