苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

大雪と道路

 大雪のため極力外出しないようにという町からの勧告が出ているのですが、昨晩は上京していた息子を佐久平駅に迎えに行きました。あちこちで立ち往生の車列ができているとのニュースを聞くので、もしかしたら車中泊になってしまうかもしれないと思って、毛布とカイロとスコップを二丁もって出かけました。
 小海町の国道は完璧に除雪されて快適でしたが、隣町にはいると道はつるつるがたがたで、佐久市に入っても危険なところが多く、のろのろ運転でした。途中、長い渋滞に巻きこまれましたが、裏道を利用してなんとか佐久平駅に着きました。いつもなら40分の道が、行きは2時間、帰りは1時間20分かかりましたが、無事帰宅しました。場所によって、道路の除雪の状況がかなり異なっていました。
 小海町は、黒澤建設と新津組というふたつの土建屋さんが重機をもっていて町が契約しているおかげでしょうか、除雪状況は佐久市南佐久郡で最良でした。
 雪の備えがある地域での積雪と、備えがない地域のそれは大きな違いがあります。隣の山梨県は、その備えがないらしく、何万人もの人々が孤立して危険な状況に置かれています。国の対応も遅れています。「国民の生命と財産を守ることが政府の任務です」といって軍拡を進めたがる首相のリーダーシップの真価が、こういう具体的な場面でこそ問われています。
 領土問題では大騒ぎするくせに、こういうときには手出ししようとしないならば、「国民の生命財産を」ということばは単なる口実にすぎず、本音は、「ナントカ重工やナントカ金属といった軍需産業をもうけさせたい」にすぎないことが露わにされてしまいます。