苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

イスラエルはシッテムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと、みだらな事をし始めた。その娘たちが神々に犠牲をささげる時に民を招くと、民は一緒にそれを食べ、娘たちの神々を拝んだ。イスラエルはこうしてペオルのバアルにつきしたがったので、主はイスラエルにむかって怒りを発せられた。」民数記25:1−3

 変な預言者バラムの記述のあと、民数記25章では、神の民にとって致命的な偶像崇拝事件が起こり、神罰が下る。炎天の荒野を旅して土ぼこりまみれの生活をしてきたイスラエルの男たちにとって罠となったのは、モアブの娘たちの色香と酒肴のもてなしだった。それはバアル・ペオルの神々崇拝の入り口だった。あきらかにはされていないが、何か陰でバラムが絡んでいたようで、「バラムの事件」と呼ばれている(民数記31:16)。神罰で撃たれた者の数は二万四千人。
 ずっと後に、この種の罠に堕ちた例はソロモンやアハブなど歴代の王たちだった。政略結婚の王妃たちが、カナンの地の偶像の神々を携えてきたのだった。

「世と世にあるものとを、愛してはいけない。もし、世を愛する者があれば、父の愛は彼のうちにない。 すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、持ち物の誇は、父から出たものではなく、世から出たものである。 世と世の欲とは過ぎ去る。しかし、神の御旨を行う者は、永遠にながらえる。」1ヨハネ2:15−17