筆者は年来の腰痛持ちであるが、先日、出先で見たTV番組で、腰痛についてのびっくりするような話を聞いた。福島県立医科大学に腰痛治療の16人の専門医が調査したところ、なんと、椎間板ヘルニアが神経を圧迫している人はたくさんいるけれど、そのうちで腰痛になる人はほんのわずかなのが現実なのだというのである。
たしか次のような数字だった。すべての腰痛患者のうち、椎間板ヘルニアが原因で痛みが出ている人はわずか5パーセントしかおらず、10パーセントは筋肉の緊張や内臓器官などの原因によるそうで、そして、なんと85パーセントは心理的ストレスが原因で腰痛が出ているというのである。
椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているとか、筋肉の緊張でひずみがでているとか、あるいは内臓に原因があると、その信号が脳に送られるが、多くの場合、脳は「そのくらいは大丈夫だよ」というふうにその信号に答えるので、多くの場合、人は苦痛を感じないで生活しているのだそうである。ところが、心理的ストレスがたまると、脳が「大丈夫だよ」となだめることができなくなってしまうのだそうである。
番組のなかで、椎間板ヘルニアによる腰痛があまりにもひどくて、座敷でほぼ寝たきりに近い状態のある60歳くらいの女性が腰痛から解放された経験を話していた。そのきっかけはご夫君が彼女のために買って来てくれたかわいい子犬だった。子犬に慰められて腰痛を忘れ、その世話をするために動き回り、散歩もしてやらなくてはと、歩くようになっていったら、いつのまにか腰痛が治ってしまったという。レントゲンで見れば、椎間板ヘルニアはもとのままなのである。ほんとうに驚いた。

東京は今頃イチョウの黄葉でした