苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

七輪でさんまを焼く

 K姉から新鮮なさんまをいただいた。ひさしぶりに物置から七輪を持ち出してさんまを焼く。残念ながら木炭がなくて、キャンプ用の豆炭のようなものがあったので、それを用いた。小さいので火力が弱いかなと思って、豆炭を多くしたのがまちがいのもとだった・・・。
 最初はなかなか熱くならないので、『火が遠いかな。いやいや、遠くの強火がいいのだ』などとつぶやいていた。ところが、さんまから油がじゅっと滴り落ちたとたん、ボーボーと煙をあげて燃え始めた。火事だ。だがうわべはこげても、中身がまだだろうと我慢しているうちに、ちょっと、いや実はものすごく焦げたというより燃えてしまった。ああ美しい秋刀魚が真っ黒けの焼死体に。うぇーん、もったいない。K姉ごめんなさーい。
 「なにこれ?」と妻と子どもたちに言われながら、大根おろしをたっぷりのせて恐る恐る口に入れる。おお!むだな油が落ちて、ぎゅっとしまった、炭火焼きでなければけっしてできないさんまの味だ。うまいうまい。釣られて妻も子どもたちも食べた。
「さんま、さんま、
 さんま、苦いか、塩っぱいか。」
 佐藤春夫は心寄せてもかなわぬ人妻への思いを、あの「秋刀魚の歌」に託したそうだから、けしからん話だが、さんまはほんとに苦くてしょっぱくて、うまかった。でも、焦げくさかった。

なんと美しい秋刀魚

 お、火がついた。

 火事だ!