苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

需要と供給   ごく素朴に考えてみただけですが・・・

 <需要が供給にまさればインフレになり、供給が需要にまさればデフレになる。> 高校のとき、政治経済で習ったことだ。 日本がデフレに陥ってきたのは、供給が需要にまさっているからである。
 では、なぜ供給が需要にまさってしまったのだろうか?

1.供給側についていうならば、供給しすぎなのである。なぜ供給しすぎになったか?規制緩和されて異業種がどんどん参入して値下げ競争が発生したことがその一因。
 今後、規制緩和の究極形態であるTPPに参加すれば、ますます供給過剰になるから、ますますデフレはひどくなるだろう。だいじょうぶなのか?


2.需要側についていうならば、消費者の購買力が弱いからである。それは企業が内部留保ばかりして、労働者(=消費者)に対して支払うべき給料を支払わず、安易に労働者(=消費者)をクビにするからである。消費者にお金がなければものは買えない。需要が下がるので、デフレになる。
 今後、増税をすればどうなるか。消費者の手元のお金が減るから、売れなくなる。つまり需要が下がるから、また物価がさがりデフレになる。


3.では、アベノミクスとかいうので、今なぜ急に物価が上がっているのか? 大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略という「3本の矢」の第一番目にしたがって、じゃんじゃんお金を印刷しているからである。お金の供給が過剰なので、円の価値が下がる。円の価値が下がれば、相対的にものの値段は高くなる。これまたあたりまえだ。でも、もちろん実体がないあぶくである。先の戦争末期に大量増刷され、まもなくハイパーインフレで紙くずになった軍票のようなものにならなければいいけれど。



ウ〜ン。アベノミクスとかいうのは、大丈夫なのかなあ?どうみてもアブクですよ、これは。経済のことがよくわかる方、教えてください。