苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

流刑について

 最近、gyaoというので、家内と一緒にチャングムの誓いというのにはまってしまいました。女官チャングムが伏魔殿のような宮中で、陰謀によって女官の身分をはく奪されて済州島送りになります。すると済州島に彼女を慕う役人ニコニコオジサンが追っかけてきて、そこで仲良しになるということがありました。済州島朝鮮半島からすればハワイみたいな素敵なところです。それなのに、チャングムは復讐のため、魑魅魍魎たちが悪さばかりしている宮中に戻りたがるのです。

 以前に読んだのですが、江戸時代の流罪伊豆七島八丈島などに送り込まれることだったそうですが、行った先では、牢屋に収監されるわけでもなく、強制労働でもなく、ふつうに畑仕事や大工の手伝いなどして、のんきに過ごしていたそうです。江戸で悪い仲間に誘われる環境よりもよっぽどしあわせな気がします。そういえば、西郷吉之助も流罪で南の島に流されましたよね。そこで子どもも生まれて。佐渡島隠岐もむかしは流刑地でしたが、とっても良いところです。八丈島の場合は金山の強制労働があったようですが。

 明治時代になって自由民権運動家たちは、逮捕されて北海道に送り込まれ、彼らは赤い囚人服を着せられて、北海道開拓の特に道路造りに従事させられ、死刑ではないけれど、冬には次々に命を落として、事実上の死刑のような状態だったそうです。北海道は、夏はいいけれど、家がペラペラで暖房もお粗末な時代、冬は地獄でしたからね。
 流刑の話ではないのですが、今、いまは北海道は家の造りも暖房もしっかりしているので、冬の家の中は本州より暖かく、夏は涼しくて、不動産は安いし、痛勤電車はないし、いいところです。東京で北海道転勤命令が出ると2度泣くことになるそうです。地方に飛ばされると言って一度目は泣き、二度目は、東京に帰ってこいと言われて、北海道にとどまりたいといって泣く。