苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン9月1日  上からの光が注ぐまで

(詩109:30)
口語訳
わたしはわが口をもって大いに主に感謝し、
多くの人のなかで主をほめたたえます。
新共同訳
わたしはこの口をもって、主に尽きぬ感謝をささげ、多くの人の中で主を賛美します。
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 1節から29節まではひたすら悪者たちに、神が厳しい公正なさばきを下してくださるようにという祈りである。新約の信徒にとっては抵抗ある「呪いの祈り」である。
 それが、30節に来ると、突如、一転し、主への感謝と賛美に変わり、31節で「主は貧しい者の右に立って、死罪にさだめようとする者から彼を救われるからです。」(口語訳)と結ぶ。
 なにが詩人に起こったのか?瞬間、主が生きています。主がなしてくださるという確信が彼を包んだ。悪しき人々に、苦しみのなかにある自分にとらわれていた詩人を、上からの光が包んだ瞬間。