苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン9月2日  悲喜こもごも

エズラ記3章11節
口語訳
そして民はみな主をさんびするとき、大声をあげて叫んだ。主の宮の基礎がすえられたからである。

新改訳
こうして、【主】の宮の礎が据えられたので、民はみな、【主】を賛美して大声で喜び叫んだ。

新共同訳
主の神殿の基礎が据えられたので、民も皆、主を賛美し大きな叫び声をあげた。

 バビロン捕囚からの解放の後の神殿建設の記事。全焼のいけにえがささげ続けられ、ついに神殿の基礎が据えられた。民はこのありさまを見て主を賛美し大きな叫び声をあげた。だが、次節を見ると、その叫び声は歓喜によるものと、泣き声とが入り混じっていたという。初めて、「われらの神殿」の礎を見る若者たちは歓喜の声をあげたが、先のバビロンに破壊される前の壮大な神殿の記憶がある年寄りの目には、このたびの礎はあまりにも貧相であったからだろう。だが、主がこの懲罰の期間をついに終わらせてくださったという感謝の涙でもあった。
 8月30日の国会前デモに白髪の老人たちと中年の男女、SEALDsや高校生の若者たちが一つになっていたありさまと、この神殿再建の記事が重なってしまう奇妙な感覚のこの朝。