苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ホルムズ海峡など使わなくてもパイプラインで石油は運べる

 安倍さんはしきりに「日本に来る石油の8割が通るホルムズ海峡に機雷がまかれれば、日本に石油が来なくなり、国の存立にかかわるゆえ、集団的自衛権発動の理由になる」と主張しています。
ほんとうでしょうか?

 というのは、帝国書院の2012年の統計では、第一位サウジアラビア(33%)も第二位アラブ首長国連邦(21.8%)も、ホルムズ海峡を利用しないで石油を輸出するためのパイプラインをもっているからです。ホルムズ海峡を利用しないで日本に来る石油20%と合計すれば、84.8%の石油は大丈夫です。 なお、石油第三位カタール(10.7%)も、やはりホルムズ海峡を迂回する天然ガスパイプラインをもっています。
 なにか、安倍さんのいうことに根拠はあるのでしょうか?それとも、いつもの嘘でしょうか?嘘ならば、なぜ野党はその点を追及しないのでしょうか?・・・不思議です。この程度の情報は、ネットで10分も調べたら、誰でもわかることです。
 どなたかご存知の方があれば、教えてください。

参考 帝国書院統計 https://www.teikokushoin.co.jp/statistics/map/index16.html