苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

地球の年齢は5000年ないし200億年?

 しばしば「地球の年齢は46億年と言われている」という文言を目にする。「実は俺はよく根拠は知らないけれど、世間の常識がそうであるようだから書いているのであって、かりに間違っていても俺の責任じゃないよ。」と心の中でつぶやいているのかもしれない。実際には、地球の古さははかる物差しによって、ぜんぜん違っている。むかし、そういうデータ本を持っていたのだが引越しで見失ってしまったが、ネット上に、下のようなものをみつけたので、適当にメモをつけて残しておく。

*計測されて判明している地球の年齢の候補

・46億年と出るもの → ルビジウムカリウム

・200億年以上と出るもの → ウラン

(筆者:以上がいわゆる放射性同位元素の半減期を利用したもの。これらは「初期」からの「半減」であるから、初期値をどう設定するかで、結果はまったくちがってくる。だが、初期値は誰も知らない。)


宇宙塵の月と地球の堆積量での比較で、地球の歴史は 5000年から6000年
(筆者注:宇宙からは絶えず宇宙塵が月や地球に降り注いでいる。だとすると、46億年も経っていれば地球上は宇宙塵だらけのはずだが、実際にはそんな事実はない。)


・彗星の存在から考えると「太陽系」自身の寿命が10万年以内
(筆者注・・・彗星は回りながら尾を引いてどんどん小さくなっている。彗星は太陽系が出現したときから存在してぐるぐる回っているから、46億年だととおの昔に燃え尽きてしまっているはずである。)

放射能崩壊を大気中のヘリウムとの関係で考えると、地球の年齢は長くて1万年
(筆者注:ウランが崩壊するときヘリウムを発生するので、大気中に存在するヘリウム量から計算した場合。地球が46億年という説の支持者は、おそらくヘリウムは質量が軽いから宇宙空間に逃げたというふうに説明するのだろう。)

・海の炭酸塩の存在の最大の上限が10万年(つまり地球の年齢の上限は10万年)
(筆者注:海洋には絶えず川で上流の岩石中の塩分が注ぎ込まれていることを利用して計算した場合。かりに何億年も経っているとすると、海は濃度は現在よりもはるかに高くてイスラエル死海みたいになってしまっているはず。だが、46億年にしがみつく人々は地表は地殻変動が起こっているから、川から流れ込んで海洋に蓄積した物質量で古さはわからないと逃げる。)

 と、まあ滅茶苦茶である。用いる物差しが違えば、極端にちがった結果が出るという典型である。それにしても、「地球の年齢は5000年から200億年と言われている」というのでは、200億年は5000年のなんと400万倍である。
 地球の古さを測定するのは非常にむずかしいということだけは、確かである。巷間常識とされていることの中に、根拠薄弱なことがある。それは原発安全神話だけではないみたいである。
「世に語り伝ふること、多くはみなそらごとなり」
 わかりやすく説明できる専門家のかたで、もっと確かな論拠があるよということでしたら、どうぞ教えてください。