苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

民主の「脱原発依存」とは


 自民党は電力会社べったりの筋金入りの原発推進党である。今は、総選挙対策のために、それがばれないように、原発のゲの字も言わないで、竹島とか尖閣諸島、景気回復の経済政策などということばかり言っている。自民党脱原発派は河野太郎含めてたった3人。河野さんは、本人は意図していないと思うが自民党原発推進をカモフラージュするために使われているフシがある。脱原発の3名はさっさと自民党をやめたほうが、<自民党原発推進党>と国民の目にはっきりして、選挙で見分けやすい。
 民主党は選挙目当てで「脱原発依存」と看板を掲げているが、これはまやかしである。「脱原発依存」とは「2030年代には原発依存度ゼロ」という意味であり、それは「今ある原発を順次再稼動させ、40年たったら予定通り廃炉にし、立地地域の反対があるから新設しない」ということにすぎないのだ。要するに、民主党の「脱原発依存」とは、なんのことはない「今ある原発を使えるだけ最後まで使う」という意味なのだ。そして、国内には原発新設はいずれにせよ地元の反対で無理だから、原発を外国に売ろうというのである。言い換えれば、年間1千トン出る放射性廃棄物をさらに20年は蓄積するぞという計画である。自民・民主いずれの似たようなものなのだ。
 だが、大地震が2030年代まで待ってくれる可能性は非常に少ない。一例だけ挙げておこう。静岡県御前崎浜岡原発東海大地震の震央にある。浜岡原発は今「冷温停止」しているが、燃料プールには311地震直前にプルサーマルスタートのために運び込んだ燃料棒が山のように保管してある。原発の立地するあのぼろぼろの相良層という地盤が、直下からの揺れで崩壊すれば、電気系統・冷却配管はずたずたになり、原発もこの国も「はい、それま〜で〜よ」である。植木等さんが生きていたら、自民にも民主にも「ふざけやがって、ふざけやがって、ふざけやがってこのやろう」と叫ぶだろう。
 今、政治家が決断すべきことは、即時脱原発を決め、可及的速やかにもっとも危険地帯にある原発から燃料棒を取り出し、比較的地震が少ない地域の保管場所に移送することである。この地震列島ではそれさえも容易なことではないのだが。

東海大地震の周期:100〜150年周期】

1498年:明応地震(M8.2〜8.4)

(107年後)
1605年:慶長地震(M7.9)

(102年後)
1707年:宝永地震(M8.4)

(147年後)
1854年安政東海地震(M8.4)

(2012年ですでに158年)
? 年:××大地震


関東大地震(神奈川県西部地震:小田原地震)の周期:70年周期】

1633年:寛永小田原地震(M7.0)

(70年後)
1703年:元禄地震(M7.9〜8.2)

(79年後)
1782年:天明小田原地震(M7.0)

(71年後)
1853年:嘉永小田原地震(M6.7)

(70年後)
1923年:関東大震災(M7.9)

(2012年ですでに89年)
? 年:××大地震