散歩していると、あちらこちらにすらりとした姿に黄色い花をつけた草を見つける。その庭にいたおばあさんに聞いてみると、「オミナエシですよ。」と教えてくださった。ああ、去年、家内に教わった記憶がある。オミナエシは女郎花と書く。なぜこの字でオミナエシと読めるのかわからない。また、この花は、こんなに悲しい字で書かれるのだろう。
春の七草は、「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」と、五七調で流れがよく、こどもの頃おぼえたのだが、秋の七草は憶えないままで来てしまった。
秋の七草は、「萩、尾花(ススキ)、葛、撫子、女郎花、 藤袴、桔梗」なのだそうである。読んでも調子があわないから憶えられない。 「お好きな服は?」と憶えればよいのだそうである。「お=オミナエシ」「す=ススキ」「き=キキョウ」「な=ナデシコ」「ふ=フジバカマ」「く=クズ」「は=ハギ」。