苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

山谷農場 今年は米8トンの寄付

 先月から、『通信小海』の記事を見た方たちから、野宿者支援のお米がぼちぼち届けられるようになってきた。きょうも一袋持ってきてくださる方がいた。また、先日30キロを二袋届けてくださった方のところに、クリスマスリースの形をしたクッキーを届けに行ってきた。
 藤田寛兄が生活に困窮した野宿者のために炊き出しを始めて10年になる。毎週末に小海に来られて、信州あちこちから声を掛けられて集めてきた米を積んである小海町の倉庫に来られ、必要分を精米して山谷、新宿などの炊き出しのために運んで行かれる。
 なぜ信州小海かといえば、一つは東京に倉庫を借りたのではお金がかかりすぎること、二つには小海ならば夏場も米が傷みにくいからであり、三つには信州の人たちは呼びかけに応じてお米を寄付してくださるからである。米産地における換金作物としての米はなかなか出されにくいけれど、自家用に作った去年の米は新米がとれると、倉庫をふさいでいるので寄付されやすいという事情がある。
 今年は、8トンほどの寄付米をいただくことができて、ほんとうにありがたかった。不景気・就職難で、都会から田舎の実家に子どもたちが帰ってきているため、供出していただけるお米の量は例年よりやや少なめであるけれども、そういう状況のなかでもなお無理をして好意的にささげてくださることがあることはありがたいことである。小海の教会は山の中の小さな群れだけれど、『通信小海』を通じて、お米集めのために、お手伝いをさせていただけたことを感謝している。
 それにしても、この寒空の下、おなかをすかせて屋外で夜を明かす人たちがたくさんいる。まじめに働きたい人が、まじめに働けば食べていけるということが、この国ではもうあたりまえでなくなってしまって久しい。

毎日新聞の記事→http://mainichi.jp/area/nagano/news/20101204ddlk20040072000c.html

<寄付について>

1.お米・割り箸・未使用切手・梅干・海苔を必要としています。衣類は受け付けていません。直接小海キリスト教会にお持ちいただくか、南牧村社会福祉協議会へ。

〒384-1302南佐久郡南牧村大字海ノ口966-15南牧村社会h駆使協議会気付 山谷農場

2.カンパにご協力いただける方は、下記山谷農場事務局へお願いします。 郵便振替 00240-4-53796

3.担当者連絡先 藤田寛 電話090-1436−6334

  メールnyoro@beige.ocn.ne.jp