苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

『失われた歴史からー創造からバベルまで』の訂正

『失われた歴史からー創造からバベルまで』の大事なところに書き間違えを発見しました。お知らせします。
 40頁1行目「(1)人は御子のかたちにおいて造られた」を、「(1)人は御子のかたちとして造られた」に直してください。

 私は車の免許を取るときに、判断力・決断力はAでしたが、注意力はCだった人間なので、妻と娘に丁寧に校正してもらったのですが、残念、見落としがありました。お詫びして訂正いたしますm(_ _)m

『失われた歴史からー創造からバベルまで』が出ました

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拙著『失われた歴史からー創造からバベルまで』が出来上がって、今さっき届きました。新書版217ページ。きれいな装丁にしてくださいました。価格は1100円

 中身は、創世記1章から11章の話題を取り上げつつ、聖書全体に啓示された神様のご計画を説いたものです。読みやすくて今の時代を生きるのに役に立つようにと願って、牧師や学者向けでなく、一般向きに書きました。結構、おもしろい本だと思います。ご一読いただけると嬉しいです。

 こちらで↓買うことができます。

 http://www.yobel.co.jp/info/20190412-2/

<目次>

Ⅰ   生ける愛の創造主・・・・・・・・・・・

Ⅱ   聖三位一体・・・・・・・・・・・・・・

Ⅲ   時と人生・・・・・・・・・・・・・・・

Ⅳ  「神のかたち」と三重職・・・・・・・・・

Ⅴ   二つの創造記事―崇拝せず管理せよ・・・

Ⅵ   食べること・・・・・・・・・・・・・・

Ⅶ   善悪の知識の木・・・・・・・・・・・・

Ⅷ   悪魔・・・・・・・・・・・・・・・・・

Ⅸ   いちじくの葉と皮衣・・・・・・・・・・

Ⅹ   下剋上・・・・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅠ  二人のアダム・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅡ  神の御顔を仰ぎ見る・・・・・・・・・・

ⅩⅢ  結婚の祝福と限界・・・・・・・・・・・

ⅩⅣ  働くこと、その祝福と呪い・・・・・・・

ⅩⅤ  全被造物の救い・・・・・・・・・・・・

ⅩⅥ  原福音とアダムの信仰告白・・・・・・・

XⅦ  ケルビムを除く方・・・・・・・・・・・

ⅩⅧ  俺流の礼拝はだめ・・・・・・・・・・・

ⅩⅨ  原罪と文明・・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅩ  系図の読み方・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅩⅠ 大審判前夜・・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅩⅡ 大洪水・・・・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅩⅢ 再出発―食物・国家・・・・・・・・・・

ⅩⅩⅣ 契約と成就(その1)・・・・・・・・・

ⅩⅩⅤ 契約と成就(その2)・・・・・・・・・

ⅩⅩⅥ 権威と服従・・・・・・・・・・・・・・

ⅩⅩⅦ バベル・・・・・・・・・・・・・・・・

XXⅧ 総括 アブラハムと世界の救い主の約束・

 

筆をいただきました

 私は毎週子ども紙芝居にちなむみことばを、カレンダーの裏に墨書しているのですが、筆先が割れて限界だなあと感じていたら、教会の大先輩が小筆三本、中筆一本、大筆二本をプレゼントしてくださいました。「いつかやろうと思って買っておいたのですが、もう手が震えるので」とおっしゃるのです。

 ありがたや。その方の分もお習字がんばらなくては。

 2年前、私は心臓の手術で入院した人生の大先輩にお見舞いにみことばを書いてあげたくて、2年前に墨書をはじめました。それまでは書のことは全く知りませんでした。筆の持ち方などはyoutubeに出ていたのから学んで、毎朝、聖句を一つ書くことにして、W牧師がくださった筆で三か月続けました。先生によると三か月毎日書けば、筆が手になじんでくるとおっしゃったからです。

 硯は持っていません。百均の墨汁をジャムの空き瓶に移して、そこに直に筆をつっこんで書きます。これが毎日続ける秘訣です。墨をすったり、その汚した流しをきれいにしたりする手間がかかると、毎日続けられなくなるからです。でも、筆だけはちゃんとしたものでないとだめです。弘法は筆を選ばずといいますが、弘法じゃないですから。・・・と、まあ書道の先生からは怒られそうなアドバイスです。

 三か月、毎朝一枚か二枚書くと、たしかに筆が手になじんでくるから不思議です。

 

 

還暦同窓会の案内

 高校の還暦同窓会の案内をいただいた。4月生まれの私はすでに還暦+1になっているのだが、今年になって還暦同窓会をするのは、きっと昨年度中であれば、「私はまだ還暦じゃないわよ」と無駄な抵抗をする人々がいるから、同級生がみな還暦を迎えた今年になってから同窓会を企画してくださったのであろう。

 案内をくださった方もメールに書いていらしたが、私が子どもの頃イメージしていた60歳と自分自身がなってしまった現実の60歳との落差に驚いている。私の子どものころは、55歳が定年、隠居生活に入るという今では信じられないような時代だった。還暦は定年退職からすでに5年を経ているのであるから、立派なおじいさんである。また、今の60歳と当時の60歳では、その人生で経てきた経験の厚みが圧倒的に違うという気がする。戦前、戦中、戦後を生き抜いて来た60年と、高度成長期を生きて、そのバブルがはじけたとはいえ、平穏無事に生きてきた60年とであるから。

 今は多くの職場は60歳が定年退職の年齢であるが、ほとんどの牧師はそうではない。そもそも牧師という務めの場合、大学を出て神学校で3年間学んで、補教師となってとりあえずスタートして、最短3年間をへてから按手を受けてということだから、聖礼典を執行できるのはだいたい30歳前後であるから、10年ほど一般の務めとはずれている。実際、そのくらいでないと牧会者としては自分自身不安である。ある人が書いていたのだが、たましいとの対話という牧師固有の働きという意味では、その円熟は65歳から70歳くらいではないかということである。あるいは、そうなのかもしれない。さまざまの人々と出会い、耳を傾け、喜びも悲しみも痛みを共有して、自分の無力を知って、神の恩寵にのみよりすがって、たましいを導くというのは、今の時代であるとそのくらいの年齢なのだと、その著者は言いたいのだろう。とはいえ、年を取ると悪い意味での「なれ」も出てくる危険もあるから、自戒が必要でもある。聖書には、経験豊かな預言者の過ちの例も出てくる。

 また、小規模な教会がほとんどである日本の場合、実際の牧師の働きは、週に二つか三つの説教準備、面談ということだけでなく、何から何までとは言わないまでも、相当いろいろなことを牧師と牧師の妻がやっている家内制手工業という実情だから、個人差はあるけれども年を取ると体力的に厳しいというのが現実であるし、若い世代への働きというと、センスのずれということが生じることは否めない。ある団体は65を一応の定年として、あとは本人のやる気と健康状態と教会の必要と相談しながら一年ごとに更新するようである。老化の速度は驚くほど個人差がある。

 還暦同窓会の方は土曜日に組んでくださったので、神戸に住んでいれば出席の可能性はあるのだが、こちらは苫小牧。残念ながら、出席はかなわない。

作文教室ノート 第三章 小論文の具体的対策

序 10年ほど前に信州で行っていた中学生のために作文教室ノートの第三章です。

 高校受験で、小論文が課せられることがある。その場で、例えば「環境問題についてどう考えるか?」「インターネットについて」などといった課題がいきなり出されて、30分や1時間で原稿用紙2,3枚に書くことを求められる。どのように対処したらよいかについて、ここではまとめた。

 まず次のことをしっかり腹におさめておくことが肝心である。

    大原則:小論文は①論理的に、かつ、②抽象的主張に具体例を交ぜて書く。

    小論文は内容の深さはともかく、上記2点を守ることが肝心である。

 

1.論理的に正しく

    論理的な文章というのは、筋のとおった文章である。正しい文法で書かれており、文章全体を通して矛盾のないことが求められる。逆に非論理的文章とは、文法の間違い・前後のつながりの不一致、書き手のただの思い込みの文章である。

 

「非論理的な文章」の例

  「政府は環境問題を重要だと叫んでいる。私も、それがとても大事だと思う。そして、教育問題も大事だと思う。学校に行けなくなる子供がともても多いのはいじめが原因なのに、それが隠されているのではないだろうか。これこそ速急に組むべき課題である。」

 

「論理的な文章」の例

    「政府は環境問題を大きな声で訴えている。私もそれがとても大事だと思う。しかし、政府は本気なのだろうかと疑問をもつ。なぜなら、政府は環境を破壊してしまう原子力発電がベース電源であり、これを再稼働しようとしているからである。私は本気で環境がたいせつだと思うなら、まず脱原発を決断すべきだと思う。」

 

500~800字程度のごく短い小論文では、起承転結の構成を無理につくるよりも、結論を先に持ってきて、その理由説明をしていく形が、自分でも頭を整理しやすく、明快な文章が書ける。

 

私は・・・・・だと考える。

その理由は、第一に・・・・・であるからだ。

第二に・・・・・・・・・だからだ。

第三に・・・・・・・・・だからだ。

(したがって、私は・・・・と考える。)

 

大切なのは文法的な誤りがないこと。特に「そして」「しかし」「さて」「なぜなら」など接続詞が重要。そして文章全体を通して筋が通っていることであある。

 

 

2.抽象的主張に説得力をもたせる具体例を折りまぜる。

 

   例えば「読書はたいせつだ」という言葉は抽象度が高い。だが、具体性がないから説得力がない。これに理由と具体例をつけると説得力が増す。

 下は、結論を先に書いて、理由を三つ述べ、それぞれの理由に、具体的説明を付けた例文。「読書の重要性」について記された評論文のあとの自由作文の例。

 

<実例>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 私は、読書は人生において大切だと思います。第一の理由は、漢字をたくさん覚えられるからです。私は中学時代のクラスで「漢字コンテスト」をして一番になったことがありますが、それは小学校の時には少年少女世界名作文学全集、中学に入ってからは父の現代文学全集を読んできたので、たいていの字の読み書きができたからです。

 読書がたいせつな第二の理由は、私たちは自分が直接経験できないことを読書をとおして経験することができるからです。私は長野県の野辺山で生まれ育って都会で生活したことはないし、沖縄に行ったこともないし、もちろん外国生活もしたこともありません。けれども、読書を通じてであれば、外国の生活や都会の生活や沖縄の生活も少しは知ることができるでしょう。

 第三の理由は、多くの読書をして多くの文章にふれ、間接的な経験をすると、自分でもそういう文章が書けるようになるからです。ある有名な小説家が書いた文章の書き方という本を読むと、最初の所に、「よい文章を書けるようになるには、とにかく多くの文章を読みなさい。」と書かれていました。そして、結論にも同じことが書かれていました。それを読んで、やっぱりよい文章を書く秘訣は読書なんだなとわかったのです。こういうわけで私は読書は人生で重要なことだと確信しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 とても素朴な構成ですが、これならば、自分の頭の整理もしやすく、書きやすく、論旨が明快です。

 

3.小論文のテーマいろいろ

 

 小論文のテーマといえば、次のようなものが設定される。800字以内で書いてみよう。

 

「環境問題」

「読書」

「携帯電話」

「インターネット社会のモラル」

「家族」

「モラルと公共性」

「ボランティア活動について」

高齢化社会について」

「複数の言語を学ぶことの大切さ」

「動物園の是非」

「人権や差別」

戦争と平和

「国際化と貧困」

 

 

作文教室ノート  第二章 意見文の書き方

1.意見文は、ある事柄にかんする自分の主張を、読者の頭と心に伝えることを目的としている。したがって、書き手は、まずある事柄について自分の明確な意見を持たなければならない。自分が伝えたい事柄がはっきりしていなければ、伝えることはできない。

 

2.自分の意見を持つためには、さまざまな読書・経験・思索が必要である。思索のために、多くのメモを書くことはたいへん有益であり、書いているうちに考えがまとまってくるという経験をすることも多いが、それがそのまま意見文にはなるわけではない。多くのメモ書きを整理し、適切に配列するときに、相手に言いたいことを伝える文章になりえる。パスカルの『パンセ』はキリスト教弁証論を書くためのメモ書き集である。

 

 3.自分の意見を伝えたいとき、書き手は、手を変え品を変えて、自分の意見を相手に伝えなければならない。

   具体例「たとえば・・・・・」をあげ、

   体験「私の経験では・・・・」をあげ、

   引用「大先生もこう言っている」をあげ、

   エピソード「こんな出来事からも・・・・」をあげて、

ひとつの意見を繰り返す。こういう具体例、体験、引用、エピソードなどについて、準備段階でメモをつくっていくとよい。

 

4.意見文を書く準備

(1)主題設定・・・自分が関心を持ち、詳しく知っていることがらを設定する。また、身近な問題を取り上げるとおもしろくなる。

(2)取材する・・・その主題について、ほかの人が新聞や本でどんな意見を述べているか、手当たり次第に調べてメモカードを作る。パソコンであれば、一つのフォルダーの中に、メモファイルを集積して行けばよい。

(3)メモを眺めて、自分としてはこのテーマについて、どういう意見を持つかを考えをまとめ、それが論証すべきポイントとなる。

(4)メモを同類ごとにまとめる。

(5)分類されたメモ群を適切な順序に構成する。

 

5.意見文の構成

 意見文の構成(配列順序)には、幾通りも方法がある。主題、想定する読者、長さ、時と場合に応じて、どういう構成をとるかを選べばよい。配列によって、効果の違いが出てくる。

 

(1)結論先取り型

   

   序論  主題を提示し、自分の意見を述べる

   理由1 

   理由2

   理由3

   結論  もう一度自分の意見を述べる

 

* 長所は論旨がきわめて明快になること。

* 与えられている字数が原稿用紙二枚というふうな場合に向いている。

* 短所は、結論が最初から出ているので、おもしろみには欠けること。

*理由1~3に自分の体験、大先生の引用、例などを挙げる。

 <実例>

われわれはバッタを食糧資源にすべきである。

理由は第一に飛蝗現象にようって大量に発生すること。

第二に植物をタンパク質に変化させるのに豚や牛よりも効率がはるかによいこと。

第三に殺虫剤をばらまく副作用をさけられることである。

第四に私は蝗の佃煮が大好物である。

ゆえにバッタを食糧資源にすべきである。

 

(2)序論・本論・結論型

   

   序論 主題提示・・・・ある問題を提示する

   本論1

   本論2

   本論3

   結論 以上により、自分としての意見を述べる。 

 *論文はたいていこういう書き方をする。各本論を時間をかけてそれぞれに整えて行き、長い論文も書ける。

*本論1、本論2、本論3・・・・がそれぞれに小さな論文であり、それぞれに小さな結論を出す。そして、それが最終的結論を支持するように構成する。1,2,3が重層的に3に結び付いていくのが望ましい。

*結論は最後までとってあるので1よりおもしろい。

<実例>

 食糧危機と飛蝗の害にいかに対処すべきか。

 殺虫剤の大量散布をすべきではないか。だが、殺虫剤の害もある。

 昆虫を食糧としている文化がある。蝗の佃煮は日本でも信州で食べられている。

 昆虫が植物を食べてタンパク質に変換する効率は家畜のそれよりもはるかにすぐれている。

 私は蝗の佃煮が大好物である。だれでも食べられると思う。

 昆虫食を食糧とすることは合理的である。ただし食べやすく工夫する必要がある。 

 

(3)起承転結型

  起  主題を提示する

  承  主題を受けて世間一般的な意見を書く

  転  「だが、こうは考えられないだろうか?」と独自の意見を書く

  結  承と転を総合し、転を強調して結論付ける

 

* 漢詩の四行詩、絶句に倣った構成である。新聞のコラムなどは、たいていこの構成。「正(起承)」「反(転)」「合(結)」という弁証法的構成であるともいえる。

*(1)(2)に比べると、慣れるまで少々むずかしいが、起承転結の構成は読者を引き込む力がある。

*原稿用紙5枚程度までの短い意見文に向いている。「転」がポイントである。これがつまらないと、ほんとにつまらない意見文になる。「世間一般でこういわれるが、私もそう思う」ではダメ。「転」で「え?」と思わせて、「それもそうだなあ。そういう考え方もあるか」と思わせなければならない。

<実例>

 現代世界の問題の一つは食糧危機の問題であり、飛蝗の害は食糧生産にとって脅威である。

 我々は殺虫剤散布をもってこれに対応すべきではなかろうか。

 だが、農薬散布の害も大きい。むしろ、昆虫はある地域の人々にとってはバッタを食糧であることに注目すべきではなかろうか。昆虫は牛や豚を育てるよりもはるかに効率的に牧草をタンパク質にすることができる。それに食べてみればバッタなど、エビみたいなものである。

 家畜の生産も必要であろうが、大量発生したバッタをたんぱく源として用いることを工夫すべきではないか。

<実例2>

 春暁     

         孟浩然

  • 春眠 暁を覚えず
  • 処処 啼鳥を聞く
  • 夜来 風雨の声
  • 花落つることを知る多少なるを