雪国ではスタッドレス・タイヤは必須だが、大きなタイヤだと結構な出費になる。昨年初めて、今年は二回目ヤフオクで中古を手に入れてみて、ポイントがわかったので、備忘録としてここに置いておく。
スタッドレスの安全の条件は、ヒビや傷がないことは前提として、二つある。一つは、溝が深いことであり、もう一つは、柔らかいことである。溝が浅いとハイドロプレーニング現象が起きる。しかし、溝が深くても固くなっていると滑ってしまう。ゴムは経年劣化で、(保存状態にもよるが)固くなる。そこで、溝が深く(ヤフオク用語で「バリ山」という)、ゴムが柔らかい、新品が理想である。
<柔らかさについて>
ゴムが硬化する速度のは、メーカーによってちがう。やわらかさが長持ちすることで定評があるのはブリジストンのブリザックである。また台湾のナンカンも柔らかいが、経験者に聞くと腰がないそうだ。ゴムの硬さに関していえば、ブリザックは5シーズンが限度というが、室内保存しているともっと長持ちする。 タイヤの製造年月については、タイヤの横の楕円形のワクのなかにへこんだ文字でしるされている。下4桁(例2412)の数字が製造年週を示しています。 最初の数字24は24週目を、最後の数字12は2012年を示す。 ヤフオクではタイヤの古さを表示していない出品者がいるが、そういうのには手を出さない方が無難である。
<溝の深さ>
スタッドレスの溝の深さは、タイヤの使用頻度による。しかし、ここが注意点だが、2017年のタイヤと2015年のタイヤであっても、2017年のタイヤの方が溝が浅いことがある。当たり前のことだが、年間1万キロしか走らない人と、年間5万キロ走る人がいるからである。溝の深さ、減り方のバランスは、写真をじっと観察する。
そこで、ヤフオクで中古スタッドレスを手に入れる場合、サイズが正しいことを前提として、古さについてはブリジストンで5年以内で、溝が深いものを選ぶということになる。溝が深いことをヤフオクでは「バリ山」と表現している。
<サイズ>
タイヤのサイズについては、タイヤの横に、たとえば、195/65R15とある。 ネット上に詳しい説明があるから参照すること。これを間違えると付けられない。
<PCD>
もう一つの注意点はホイール付きのタイヤを買う場合である。ホイールの穴の位置が車によってちがう。それはPCDという数字で表現されている。同じタイヤのサイズでも、これがちがっていると付けることができない。
<送料>
さらに、もう一つの注意点は、送料である。遠距離の出品で送料無料でないと、タイヤは大きく重いので、送料が馬鹿にならない。
以上のようなわけで、もしヤフオクでスタッドレスを手に入れたいならば、「ブリジストン」「バリ山」「製造年」「送料」、そしてホイール付きならPCDに注意することである。(インチアップといって、大きなホイールをつけるために、タイヤの内側を切っているものがあるが、そういうのはまず出品されていない。)