苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン8月7日  踏みとどまり神のことばを待つ

サムエル記上9章27節

口語訳
サムエルはサウルに言った、「・・・あなたは、しばらくここに立ちとどまってください。神の言葉を知らせましょう」。

新改訳
サムエルはサウルに言った。「・・・あなたは、ここにしばらくとどまってください。神のことばをお聞かせしますから。」

新共同訳
サムエルはサウルに言った。「あなたはしばらくここにいてください。神の言葉をあなたにお聞かせします。」

 諸訳文にさしたる異同なし。
 興味をひくのは、こういうみことばの断片がローズンゲンの札に記されていたという理由のほうである。文脈はおそらく無視されていて、札をメモした人は、「バタバタと焦らず、走り回らず、しばらくとどまって、落ち着いて神の言葉を待ち望むことがたいせつなのだ」というメッセージをこの箇所から聴き取ったのだろう。 なにかとせかされた気持ちになって、走り出したくなる状況であっても、いや、そういう時こそ、しばらくとどまって神の言葉を待つ。
 後にサウル王が転落して行ったのは、踏みとどまって神のことばを待つことが出来ていないからだった。