苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

世に語り伝ふること、多くはみな虚言なり

「世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くはみな虚言(そらごと)なり。あるにも過ぎて人は物を言ひなすに、まして、年月過ぎ、境も隔りぬれば、言ひたきまゝに語りなして、筆にも書き止めぬれば、やがて定まりぬ。」(徒然草73段)

 世間で伝えていることは、ほんとのことを言ったらつまらないからだろうか、多くはみなフィクションである。人は物事を誇張して言うものなので、まして、年月がすぎて、場所も遠くのことであると、言いたいように作り話をして、テレビや新聞で宣伝し、法律や教科書にも書いてしまうので、それが事実であるかのように定められてしまう。
 兼好法師のこのことば、思い当たることがありすぎて残念なことだ。
 「原発事故は隕石がぶつかるほどの確率でしか起こらない。」という原発安全神話だとか、「911同時多発テロサダム・フセインが関与していた」だとか、ユージン・デュボワが「発見」した「ジャワ原人」がいたのだとか。「地球の年齢は46億年といわれている」というのもそう。みな「いわれている」と言って自分で責任を取ろうとしないでしょう。


ジャワ原人については、こちら参照
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120725/p1