苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

福島県の子ども36パーセントに甲状腺異常という記事

ビジネスインサイダー誌によれば、福島県の38000人のこどもを検査したところ、その36パーセントが放射線による甲状腺の異常を見出されたということである。チェルノブイリでは4〜5年たって現れた甲状腺の異常が、福島では1年もたたぬうちに現れてきたのは、福島の子どもたちはとても高い線量の放射線を浴びたからだ、とある。

今、将来の原発依存比率について論じるために、国民の意見を聴取するという会が各地で持たれている。そこで中部電力会社社員が、「放射能事故で直接死んだ人はいないし、これから4,5年たってもいないだろう、たいした問題ではない」という意見を述べたりしていた。なんという無神経な人間だろう。原発事故のせいで故郷を失い、生きがいとしていた農業ができなくなって自殺した人が何人いたか。原発事故で強制避難とされた地域で、原発事故さえなければ救助されるべきいのちがいったい何人失われたか。そして、今もどれほど多くの人が恐怖のなかで過ごし、夫婦や世代の間に亀裂がはいって家庭が破壊されたか。
 そして、福島の子どもたちが自分自身の将来にどれほど不安と恐怖をいだいているか。なぜ日本では、こんな時期、福島県の子どもたちに起っている甲状腺異常のこの事実がもっと広く報道されないのだろうか。記事はFukushima Voiceというブログからのの翻訳である。
http://www.businessinsider.com/a-stunning-36-percent-of-fukushima-children-have-abnormal-growths-from-radiation-exposure-2012-7
とりあえず東京新聞朝日新聞に情報提供した。

私の千葉の友人の小学校低学年の娘さんの甲状腺にも、数多くのノウホウが現れたというから、福島県の36パーセントは当然という気がする。

<同日追記
元データを見つけた。「第6回福島県『県民健康管理調査』検討委員会」の資料である。
これが38000人の検査結果の表。pdfファイルの14ページにある。
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240426shiryou.pdf

これに関するFukushima Voiceの考察は下記。
http://fukushimavoice.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html



   庭の芝菊 シバギク