昨年12月16日、野田首相が福島第一原発事故の収束宣言をした日、筆者が枝野経済産業大臣に送ったメール。
枝野経済産業大臣様
お疲れ様です。
本日、野田首相が福島第一原発事故が収束したと宣言なさっていました。もう「復興だ」という空気一色のようですが、これからなお続く可能性が高い大地震に対する緊張感が欠けているのではないでしょうか。と申しますのは、スマトラ沖巨大地震のケースを参照すれば、これで終わるとは思えないからです。世界の地震学者たちが予測していることです。<2004年以降のスマトラ沖地震年譜>
2004年12月26日に、M9.1、津波で死者21万人以上。
2005年3月28日に、M8.6。
2007年9月12日に、M8.5。
2009年9月30日に、M7.5。
2010年4月にM7.8、5月にM7.2、10月にM7.7こうして見ると、わが国が復興と同時にしっかりとなすべきことは、地震再来に備えることです。原発に関して言えば、福島第一原発、福島第二原発、女川原発、東通原発、六ヶ所村再処理工場が、地震が再来しても決して崩壊しないように備えることです。特に、傾いて使用済み燃料プールが崩れ落ちそうになっている福島第一の4号機はほんとうに大丈夫でしょうか。のんきに収束宣言するよりも、M9の再来にしっかり備えるべきです。