苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

バナナットウ

 去年の秋ごろから、あまり眠れないなあと感じていた。もともと、高校生の頃『ナポレオン睡眠』なんて本を読んで、4時間睡眠に努めていて、「限られた人生、ぐーぐー寝てすごしてはもったいない」なんて考えつつ、必要最少限眠れたらいいという考えだった。夜中、目がさめたら起き上がって本を読んだり仕事をしたりして、シメシメ得をしたと感じるほうだった。妻は「せっかく時間があるのに眠らない人生なんてもったいない」というまったく逆の考え方である。
 だが、眠らない、眠れないことが体調に響いてくる年齢になったらしい。どうも昨年秋から調子が悪く、睡眠が足りないと昼の仕事がボンヤリ仕事になっていたことを思い出した。初冬を迎えるころには、パソコンを見てると気持ち悪くなって、ついで、妙な不安がふと脳裏をよぎるようになったような気がする。恐怖には具体的対象があるが、不安には対象がないと学生時代に本で読んだことがある。過呼吸なんてのも一度だけ経験した。これらは鬱の症状らしい。健康診断では、消化器系も循環器系も脳みそも問題ない。つまり器質的な原因はなくて、心因性なのだ。
 牧師が心の問題になったらかっこ悪いなんてことを思い勝ちだけれど、お祈りしていたら、エリヤだってエレミヤだってルターだって落ち込んだなと思い当たった。こんな経験をメモしておけば、同労者に役に立つかもしれないと思ってメモしておくことにした。
 ふと誰かに教わった「男の更年期」ということばを思い出し、それをキーワードとして検索したら、二三の症状があてはまる。ひどい肩こり、たまに訪れる不安。これらしい。

 では、対策はどうするか。二つあるそうである。一つはストレス解消、運動、睡眠、仕事を減らすことだそうである。・・・カラオケ、散歩、ばか笑い、妻と散歩。
 もう一つは鬱的症状のときには脳の中の神経伝達物質セロトニンというものが不足するんだそうである。抗うつ剤というのはセロトニンの流れをよくするものなんだそうである。たしかに、仕事をしていたり、話をしていたりしていて、急にカクンと脳みそがガス欠だという感じになるのである。セロトニンの流れをよくし、栄養を補給することが必要なのだそうだ。
 で、セロトニンは次のような食べ物から摂取できると書いてあるサイトを発見した。http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8686/serotonin4.htm
 セロトニンは、トリプトファンという必須アミノ酸とビタミンB6とナイアシンマグネシウムで合成されるそうである。

トリプトファンの多い食品
オートミール、ナッツ類(ごま、アーモンド、落花生、くるみ、カシューナッツ)、あずき、大豆製品(きな粉、凍り豆腐、納豆)
魚類に多い(とくに、しらす干し、たらこ、のり、わかめ、かつお、まぐろ)
肉類に多い(とくにレバー)
乳製品(牛乳、チーズ)

ビタミンB6(ピリドキシン)の多い食品
魚(特にまぐろ、さんま、さけ、さば)、赤身肉(とくにレバー、豚肉)、豆類、卵、バナナ、サツマイモ

ナイアシンニコチン酸ニコチン酸アミド)の多い食品
魚(特にかつお、まぐろ)、肉(とくにレバー、豚肉)、落花生

マグネシウムの多い食品
ごぼう、あずき、そば、ほうれんそう、青ねぎ、小麦胚芽、ふ、えんどう豆

毎日マグロやカツオなんて食べられないし食べたくない。ずらりとある中で、毎日、納豆とバナナを食べることにした。家内が冷蔵庫の棚のひとつを納豆棚にしたのであのにおいで充満している。で、毎食食べる。食べ始めて10日間、なかなかいい調子である。やたらとブーブーおならが出るのは、なんだろうと思ったら、納豆を食べるとおなかの調子がよくなっておならが出るんだそうである。おならの力で鬱もふっ飛ばせるかもしれない。それから、「爽快」という便秘薬みたいなネーミングの、麹を原料としたセロトニンの原料サプリを試し始めた。


 読者や読者の知り合いに、筆者と似たような症状の出始めの人がいたら、教えてあげてください。鬱的症状が出たら、がまんしてほっとくと解決する気力もなくなってしまうそうなので、その前に、バナナと納豆を食べましょう、と。もしかすると、「爽快」もいいかもしれません。ああ、もちろんよい医者にかかるのもよいことです。変な医者はこまるけど。

 こちらバナナットウジュースだそうです。緑はアボガド。これに牛乳を注いで、ギューンとミキサーにかけてできあがり。黄な粉風味だそうです。

<同日追記>
バナナ、納豆つきの食事をとりながら、妻と話をしていて、なんで自分が不調になったかがわかってきたような気がする。朝書いたように、睡眠不足気味になったのだ。
 では、なにが持続的睡眠不足の原因だったか?振り返ってみれば、二つ理由がある。一つは属している教団の理事会の中での仕事で、いちばんややこしい人事に関することで悩んだことである。特に原発事故がらみであちこちに頭を下げて回らねばならなかった。もう一つは腰痛である。腰の調子が悪いから、夜寝ていてもすぐに目が覚めてしまうということを日々繰り返していたのだった。そして目が覚めたら、うれしがって本を読む仕事をするブログを書くというようなあほなことをしていたら、持続的睡眠不足になってしまった。では、なぜ腰が悪くなったかというと、腰痛もちの筆者にとって必須の散歩を昨年春と夏ほとんどさぼってしまったからである。

<散歩サボる→腰痛→夜中目が覚めて仕事→持続的睡眠不足→ウツ>

だから、

<散歩する→腰痛解消→深い睡眠→ウツ解消>

となるはずである。歳も歳、無理せずに、ま、ぼちぼちと。