苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

さぼっている番犬担当者

 中学、高校で我が国は立法・司法・行政の三権が分立しており、互いにけん制し合う仕組みに制度設計されている近代国家であると教わりました。権力の分立の原理は、ジョン・ロック、モンテスキューらによって明らかにされ、近代国家の要件です。日本国憲法には、次のような定めがあります。

憲法第81条 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

 けれども、日本では砂川事件以来、「統治行為論」ということが言われて、裁判所は「高度に政治的な国家の行為については、その法的な判断をせず、行政の判断に任せる」というのです。行政が憲法を破っても最高裁は黙っているというのです。これでは裁判所の職務放棄です。そして、三権分立の原理の破壊であり、日本は近代国家の体をなしていないわけです。
 ところで、番犬がいてその番犬には鎖がつながれているとします。番犬は、家の安全を守るために有用なものですけれども、鎖につないでいなければ、家族や訪問者をケガさせてしまうかもしれないからです。ところが、その番犬が鎖が短いと感じて鎖を引きちぎろうとしています。ところが、その番犬の担当者はさぼって手をこまねいている。現代の日本の政治状況はこういうことです。