箴言17:14 「争いの初めは水が吹き出すようなものだ。争いが起こらないうちに争いをやめよ。」
1.新聞やネット世論を見ていて思い出すのは、1933年松岡洋右の国際連盟脱退のこと。松岡が、満州国における日本の権益が認めよと国際連盟で大演説をしたあと、容れられず連盟脱退をしたとき、松岡はとんでもないことになったと恐れつつ帰りの船に乗っていたと本人が語っている。ところが、読売新聞、東京朝日新聞をはじめ国民世論は松岡を英雄扱いして、横浜港で大歓迎した。その後日本は戦争へと暴走して行った。
2.日本政府は大陸中国政府の「1つの中国」を認めたのだから、大陸中国政府が台湾問題は内政問題であるから、手を出すなというのはあたりまえ。だが日米とすれば、台湾は自由主義圏にあるし、また、日本は先の敗戦時の寛容な扱いについて台湾政府に対する恩義がある。だから、歴代総理は、大陸中国の「1つの中国」を認めつつも、台湾有事にはならぬようにときわめて注意深くけん制してきたのだが・・・。
3.台湾という地域が中国政府にとって特別な地であることを、私たち日本人はもっと理解しなければならない。日清戦争において、日本は中国から台湾を奪い、これを50年間統治した。未開のままに放置されていた台湾にインフラを整備し、教育制度を整備したことで台湾の住民たちが益を得たことを日本人は誇る。しかし、中国の側からすれば台湾を奪われたことはきわめて屈辱的なことであった。台湾は日本の中国侵略の象徴でもある。中国政府が、日本が台湾問題に口を出すと、「またも侵略するのか?」と(日本人からすれば過剰反応と思える)態度を取ることはやむを得ないことなのだ。