苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

吉田誠「北海道聖書学院で学んでよかったこと」

 今回は、北海道聖書学院卒業生による学院紹介を紹介します。「学院通信」秋号に掲載されるものです。

吉田誠牧師ご夫妻 

卒業年度:2018年3月卒(50期)

所属教団教会名:日本福音キリスト教会連合 花園キリスト教会(函館)

1.HBIで学んでよかったこと

詩篇34篇8節

「味わい 見つめよ。主がいつくしみ深い方であることを。幸いなことよ 主に身を避ける人は。

 36歳で洗礼を受け、その4年後に入学した私にとって、HBIでの3年間の学びは、毎日が沢山の発見や驚きにあふれた本当に楽しい時間でした。もちろん、学びの大変さを感じることは多く、また、短期信徒コース生や聴講生として共に学んだ妻とも互いに葛藤を覚えることがなかったわけではありません。ですが、それ以上に主を知ること、主に在る交わりを味わうことの喜びに満ちていました。特に、牧会の最前線で働きをなされている教師・講師が、現場にあって経験する様々なことを通して語って下さったことは、今、実際に牧会の場に立つ自分にとって、大切なことばかりであったことを改めて感じています。

 神学校での学びを通し、私が学ばせていただいた最も大きなことは、自分の高ぶり、不信仰、愛のなさといった欠けや弱さを知ることの大切さでした。自分の罪の深刻さを知るからこそ見出す計り知れない主の恵みを味わう経験は、現在の働きの土台となっているように思います。また、主にある学びは、この地上にあって生涯続くライフワークですが、基礎となる様々な指針を頂いた神学校生活でもありました。確かに現場に出てみなければ分からないことも多いのですが、迷ったときに立ち帰るべき「場所」が与えられていること、信頼して聞くことの出来る先生方との「交わり」が与えられていること、卒業した今も継続した「学び」が与えられていることに、主の守りを感じます。更に、神学校で共に学んだ「友」は、現在、遠く離れた地で働きをしている者もいますが、今も定期的にオンラインで近況を分かち合い、祈り合う時を持っています。牧会生活の中で大きな岐路に立たされた時、この「友」たちの存在は、私たち夫婦にとって、神様が与えてくだったかけがえのない賜物であることを改めて知らされました。

 そしてHBIで学ばせていただいたことは、机上での学びだけに留まりません。卒業してすぐに仕えた教会は、開拓教会でしたから、会堂の清掃から庭の草取り、冬の除雪、訪問者のもてなし、お献げ物に対する礼状など、なすべき多くの事がありましたが、それらも学院生活の中で教えられてきたことが益となりました。今の奉仕教会にあっては、信徒の方にお任せさせていただけることも多くなりましたが、ご奉仕して下さる方の大変さやそこで受ける恵みを知ることは、大切な経験だったと感じています。

 

2.福音宣教への思い

ピリピ人への手紙4章4節

「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。」

 HBIを卒業し、現場に出て7年。今、福音宣教に関して思わされていることは、伝える者自身が、主とともに生きることの恵みを味わっていることの大切さです。先日、生命保険の営業に来られた方とお話をしました。その方から、ご自身が深刻な病を持たれ、これから手術を予定していること、また以前、ミッション系の学校に通っておられたとうかがい、手術と回復のためにお祈りをさせていただきました。手術後、再び来られたこの方は、術後の生活の大変さを実感し、ご自身も保険の恩恵を受ける立場になったことで、改めてご自分の扱っている保険商品について「これは本当におススメできる商品だという確信を持つことが出来ました!」と喜んで教えてくださいました。

福音宣教は、保険のセールスとは違いますが、福音を伝えること、みことばを語ることにあっても、自分自身が福音の素晴らしさを味わい、みことばの恵みを教えられ続けることは、何よりも大切なことではないかと私は思いました。そうでなければ、形だけの福音宣教になってしまう、と。まず私自身が主とともに生きることを心から喜んでいるか、喜べていないならその原因はどこにあるのかを、常に自己吟味しなければならないと思わされています。そして説教者が感動をもって語るみことばの説教を通し、主の教会のからだである一人ひとりが、主とともに生きることの喜びを経験していく時、力ある福音宣教がなされていくのではないでしょうか。

 何かを「する」ことだけではなく、「在る」ことだけでもなく、主とともに生きることの恵みを味わって喜ぶ者が、その喜びを分かち合っていくこと。それが福音宣教なのではないかと思わされています。これからもHBIで与えられ、今も与えられて続けている主の恵みを忘れることなく、主とともに生きることの恵みを伝える者でありたいと願います。

www.hbi-wmc.org