苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

少子化のほんとうの原因

 少子化が危機的状況になって、政府も政治家も評論家もいろいろ議論しています。日本人人口の半減が現実的になってきて、慌てています。学校教育の負担が大きいから高校教育無償化だとか、保育園をたくさん用意するとか、なんだかんだと。しかし、誰もが本当のことを言うのを恐れているなあ、と感じています。

 少子化の原因は、お母さんが安心して二人でも三人でも四人でも子供をそだてられる価値観と環境を業界と政府と教育とマスメディアが破壊して来たからだと思います。環境というのは、経済面で言えば夫が家族を養うに足るだけの収入が得られること。女性が子どもを安心して育てられる価値観とは、家族を愛してその健康を支え、家を麗しく整え、切り盛りする主婦の働きは素晴らしいという価値観です。

 業界は賃金を低く低く抑えることに努めて来ました。そして、ここ30~40年のうちに、政府も学校もメディアも「女性が外に出て男に負けないほど仕事をし金を得てくることは素晴らしくカッコイイけれども、主婦はカッコ悪い」という誤った価値観を国民に植え付けて来ました。

 かつてあった子育てにふさわしい環境と価値観を破壊した要因はいくつかあるでしょうが、その中でも恐らく最も大きいのは、政府を背後から操ってきた経済団体であろうと思います。経済界はただ目先の金儲けを近視眼的に目論んで、安い労働力を求めて来ました。全体の賃金を低水準に置き、共働きしなければ家庭を営むことができないように誘導し、同時に「女性が活躍する社会」という美辞麗句の看板をかかげ、しかも、学校では女性の家庭における尊い務めを軽んじるような価値観を子どもたちに刷り込んできたのです。こうして女性が家庭に生きることが尊いという価値観が、社会から嘲笑されるようになり、主婦という生き方が、経済的にも文化的にも成立しなくされたのです。女性もまた、その価値観に巻き込まれた被害者ですし、男女ともに、食べていくためにこの経済構造に適応せざるをえなくされたのです。

 そして、長年の結果として少子化を推進してしまった経済政策・教育政策の結果、労働人口が激減したら、今度は慌てて外国からひたすら安い労働力を入れるようにと政府に働きかけています。

旧約聖書詩篇に幸いな家庭について次のよう歌われています。

128篇
 都上りの歌。
幸いなことよ主を恐れ主の道を歩むすべての人は。
あなたがその手で労した実りを食べることそれはあなたの幸いあなたへの恵み。
あなたの妻は家の奥でたわわに実るぶどうの木のようだ。あなたの子どもたちは食卓を囲むときまるでオリーブの若木のようだ。
見よ主を恐れる人は確かにこのように祝福を受ける。
主がシオンからあなたを祝福されるように。あなたはいのちの日の限りエルサレムへのいつくしみを見よ。
あなたの子らの子たちを見よ。イスラエルの上に平和があるように。

 男が働いて家族を支え、妻は家にあって生き生きと多くの子どもたちを育てる。それによって、都も、国も祝福されていく。・・・多くの人は、なんと古臭い家庭観、男女観か、と軽蔑し、一蹴するでしょうか。しかし神の立てた法則に反する歩みをする家と社会と国は、目先は儲かっても、長い目で見ると、祝福を失い、滅びに向かうのです。