前職齋藤元彦さん(47歳)が兵庫県知事に、開票当日早々と当選確実が出ました。「稲村さんを斎藤さんが猛追している」というテレビ・新聞の報道とは大違いで、あっという間に齋藤さん再選の当確が出てしまいました。兵庫はわたしの故郷なので、気になってようすを見ていました。
私はほんの一か月前まで斎藤さんが兵庫県民のためにしてきた政策を知らず(報道されなかったので)、大メディアの「おねだり・パワハラ疑惑」のニュースばかりを見せられていい加減へきえきしました。そして齋藤さんがあくまでも辞めようとしないので、なにを考えているんだろうと呆れていました。けれども、疑惑はあっても決定的証拠・証言が出てこないので妙だなと感じるようになりました。さらに、齋藤さんを知っている前任地の同僚や学生時代の友人の評判では、「彼がそんなことをするとは信じられない」というものであることが報じられて、ますます奇妙に感じました。そして調査結果が確定しないままに県議会は知事に不信任を突き付けました。ところが知事が再選を目指して失職を選択して出馬し、一人で選挙運動を始めたのを見て、ようやく私も「あれ?これは何か違うぞ。」と思うようになりました。そうして、ここ1週間ネットでつらつら調べてみたら、下のような事情を知るようになりました。
齋藤さんは、知事に就任すると、まず天下りに制限をかけて企業と県庁の癒着をなくそうとしました。これは将来の天下りを楽しみにしていた職員と県庁OBから怒りを買いました。また、前任知事以来の千億円の県庁建替え計画をストップしてその税金で公立高校のさまざまの整備・不妊治療支援を実施するなど、若者を応援する政策を実施しました。さらに県立高校・大学の無償化などを実施するなど、公約を次々に実行してきました。けれども、これも県議や県職員たちの不興を買いました。
そうして、怪文書がマスメディアに投稿され、内部調査の結果、ある人事局長の公用PCが押収されました。局長公用PCの中には、名誉棄損罪に当たる「7つの疑惑」のデマビラ原稿、クーデター計画文書(偽計業務妨害)と、破廉恥な日記がありました。これらは勤務時間中に記されたものだそうです。この件をキャッチした知事・副知事は、彼を3か月の懲戒処分にしましたが、PCの内容は公にはしませんでした。(追記:3か月の懲戒処分には本人は納得したとのこと)
ところが県議会は百条委員会を開き、このPCの内容を話題にし、局長が証言に立つことを求めました。局長は破廉恥日記だけは明るみに出さないでくれと委員長に願い出ていましたが、結局、彼は証言に立たないまま死んでしまいました。県議会の百条委員会はその死が知事のパワハラによるものだと非難し、マスメディアはそのように伝えてきましたが、どうもことの経緯をよく見ると、彼は証人として引っ張り出そうとされたから死んだのだと思われます。
またテレビ・新聞は、知事のおねだり・パワハラネタを連日垂れ流しにしました。ところが、ワイン・浴衣・カニ・その他のおねだりとか、信金からのキックバックの件など、いずれも「デマです」という抗議が、当の信金や浴衣屋やワイナリーから出てきました。しかも、そのデマを演出した2人の県会議員の名前もそれで明らかになっています。彼らは百条委員会のメンバーです。(追記:不正な委員から成る百条委員会には、人を調査する資格はないと思います。)TBS,朝日、産経、神戸新聞、NHKその他メディアは裏も取らずに全国に誤報を垂れ流し続けたことを公に謝罪すべきだと思います。
百条委員会のアンケートで4割が知事のパワハラを聞いたとかいう報道がありました。しかし、そのアンケートをすべて読んで分析した人が、①パワハラとは何かがわかっていない職員たちへのアンケートであることが最大の問題 ②アンケートの作り方がデタラメである。③内容を読めば伝聞にすぎないアンケート回答を、集計者が「見た」に分類している。④知事よりも県議会議員数名の名がパワハラ議員であるという指摘があった。と述べています。関心ある方はリンク先をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=s_HcQq11-bE
とはいえ、斎藤さんの物事の進め方は強引なところがかなりあったことも事実のようで、彼自身そのことを深く反省していると言っていました。法令違反になるようなパワハラはなかったようですが、反省すべきところはあったとご本人が認めています。
ネット情報も玉石混交ではありますから、鵜呑みにしないように慎重に読んでみましたが、上がほぼ実情のようであると知りました。私は「斎藤さん、誤解していてごめんなさい」という気持ちになりました。私だけでなく、兵庫県の多くの有権者たちもそういうことを知るようになった結果が、今回の選挙結果となったようです。
これから齋藤さんは、県議会・県庁職員をまとめてやっていくのはたいへんでしょうが、ふるさとのため健康に気を付けてよろしく頼みます、という気持ちです。
教訓としてSNSだけでなく、マスメディアの報道もうのみにしないこと、冷静に真実を見極めることが大事だと思いました。
またある私と同年配のクリスチャン男性がコメントをくださったのですが、闇の中に落ち込んだ男性局長にも福音を伝える人がいればよかったのに、と。たしかに神様の前では、私たちも彼と同じ罪人です。