HBIの信仰面での特徴は、「旧新約聖書66巻は信仰と生活の誤りのない唯一絶対の基準である」という聖書信仰に堅く立っていることです。混乱の時代に教えの風に振り回されず、しっかりと聖書の真理を説き明かす伝道者を養成することを目指します。
1.学びの面
聖書は部分部分をしっかり丁寧に読むことと、全体への展望をもって読むことの両方が大事です。
部分部分を丁寧に読むために、聖書を原語から釈義する訓練を受けることができます。ヘブル語・ギリシャ語、各書研究が充実しています。TCUの学部卒後、HBIに入学した神学生は、「HBIは小規模クラスなので、わからないことをその場でしっかり質問して学べる」と好評で、彼女はヘブル語での釈義のクラスが一番おもしろくなったとのこと。
他方、聖書に神の計画の全体像を把握するためには、2つの方法があります。1つは聖書に啓示された諸真理を体系的にまなぶ組織神学部門であり、もう一つは契約を軸に歴史的順序で神のご計画の全体を見通す契約神学が重要です。ここでは神学的思考力・判断力を身に着けることができるように授業がされています。
教理史という科目は教義学部門と教会史を融合したものです。また、教理史という科目では、教会史の中で教理がどのような思想的背景があって展開してきたのかを学びます。新しい教理が出てきても、それは過去に類例がすでにあることを認識しておけば、教えの風に吹き回されることがなくなります。
歴史神学部門では西洋教会史、日本教会史、そして北海道キリスト教史を学ぶことができます。信仰の先輩たちの、福音宣教の戦い、教会形成の戦いを歴史性・具体性をもって学ぶことは、信仰の地力を養うことになります。
実践神学部門では、熟達した牧会者がその経験を聖書的観点から整理して、現場の牧師たちも聞きたいクラスを提供しています。説教学、礼拝学、牧会学、伝道学、教会音楽などを学びます。説教において、聖書神学・組織神学・歴史神学・そして寮生活で培われた霊的人格などすべてが総合されることになります。
2.寮生活
寮生活ではキリストにある生活訓練を受けることができます。牧師になるということは、さまざまの人の魂に触れる仕事に就くことを意味します。そうした訓練は、寮生活の中で受けることができるものです。そして生涯の友が得られます。
3.卒業までに海外研修があります。
4.スキー教室がある。これは北海道ならでは、ですね。
5.経済的には年間55万円で学費と生活費が賄えます。卒業後、奨学金ローンをかかえて伝道者となることは大変です。
・・・というわけで、伝道者として身をささげて生きるべく主の召しを自覚している方に、お薦めしたい良い学校です。スキーができなくても入れます。ぼくはボーゲンしかできませんが、教員をしています。
ああ、それから北海道ー東京間の旅費は、以前は高かったのですが、航空券が安くなったので早めにLCCで予約すれば片道1万5000~2万円程度でOKになっています。
ホームページはこちら https://www.hbi-wmc.org/