今朝はようやく東開町を歩き終えて、その南に車で10分ほど走った先にある勇払原野の集落を歩いてきました。そこに日本製紙の工場があり、その周辺にそこで働く人たちの住むアパート、戸建て群があり、巨大すぎるグランドを備えた小学校と中学校がありました。日本製紙ではいまは紙は作らなくなって、水素を作っているのだそうです。
「勇払原野」と呼ばれるところで、いかにも北海道らしい広々とした眺めでした。ここには江戸時代末期、ロシアをはじめとする外国船が出没するようになって、江戸幕府が直轄領だった八王子の千人の同心たちを防衛のために派遣した場所です。開墾しながら、外国船を監視し必要とあらば戦えということでした。しかし、この地は春から夏、日照時間が足りないので農業はうまく行かず、本州の人には想像を絶する厳冬期には、バタバタと侍たちは病気になり、多くの人は命を落としたそうで、この幕府の無謀な蝦夷地開墾計画は頓挫したそうです。
このことにちなんで、1973年から八王子市と苫小牧市は姉妹都市となっています。
今度、勇武津資料館というのがあるので、行ってみようと思います。