苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

真空飛び膝蹴り→宇宙飛び膝蹴り

 「キックの鬼沢村忠さんが亡くなったと、今朝のニュースで見ました。私が小学校高学年のころ、キックボクシングがブームで、沢村忠さんは突出したヒーローで、その反省を描いたアニメまで放映されていました。沢村さんの必殺技に「真空飛び膝蹴り」というのがありました。そのことで思い出したことがありますので、少しメモします。

 なぜ「真空飛び膝蹴り」という名前になったのか。あのマンガで言っていましたが、沢村がジャンプしてただ固定した膝を相手に当てに行くのではなく、空中で「真空になったように」一瞬静止して膝をグイン!と動かして相手のあごに当てるのを見て、「真空飛び膝蹴り」という名前をつけたと言っていました。
 しかし、真空になっても空中で静止するわけはありません。無重力になると空中で静止できるわけです。イメージとして、宇宙の無重力空間が真空なので、こんなネーミングになったわけですが、地球の引力圏外に出た宇宙船の中は、空気があっても無重力状態です。したがって、正しくは「無重力飛び膝蹴り」か「宇宙飛び膝蹴り」と命名すべき所でした。
 この件で、50年くらい前、亡き父と議論したことを思い出してしまいました。亡き父も、真空と無重力を混同している人でした。昔、直接間接にお世話になった人たちの訃報を聞くことが多い年齢になってしまいました。