苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

悪女イゼベルの最期

第二列王記9章を聴きました。稀代の悪女王妃イゼベルの最期の場面。聴くドラマ聖書で読むと、なんとも劇的。いかにも気位高く毒々しい声音の声優さん。神の指示に基づき、エフーが王を討ち、自分の居宅にやってくるという知らせを聞くと、彼女は目の周りを黒く塗ってーあのクレオパトラっぽい化粧なんでしょうー迎える。エフーがやってくると、イゼベルは三階の窓から見下ろして、「主君殺しのジムリ」と声をかける。そして、エフーに指示された宦官たちが彼女をとっつかまえて、三階の窓から落として、彼女はいのちを落とす。エフーは彼女の死をたしかめて踏みにじると、家に入って飲食して人心地ついたら「あの女を葬ってやれ。あの女も王の娘なのだから」というが、部下たちが行ってみると、犬がイゼベルを食べてしまってわずかに骨が残っていただけだった、という。
 まあ、なんともおどろおどろしいイゼベルらしい最期だった。エフーという男は決して正義の味方ではなく、到底王の器ではない、むしろ悪人である。悪人をもって悪人を罰して、歴史を前進させる神の摂理の御手を教えられる箇所。
 もともと劇的な場面ではあるが、耳で聞くとますます劇的だった。声優たちの技術はもちろんだが、効果音がうまい。これが無料ですから、驚きです。みなさんもどうぞ。
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