人間にとっては、30メートルの高さが一番怖く、100メートルの高さになるとあまり怖くなくなるそうです。確かに高層ビルの最上階のレストランから下を展望しても、おもちゃの世界を見ているようで、怖くありません。高さが抽象化されてしまうのですね。ですから、レンジャー部隊なんかは30メートルの高さからロープをつけて飛び降りる訓練をするそうです。30メートルだと、落ちたときの衝撃、痛み、骨の折れる音、ふきだす血しぶきなんかをリアルに想像できてしまって、怖いわけです。
私は、エボラ、MERS、SARSはもちろんですが、毎年やってくるインフルエンザと比べて必ずしも危険性が高いとはいえそうにない、今回の新型コロナに関して異常に大騒ぎする理由がよくわかりませんでした。毎年のインフルエンザは日本で約1000万人感染しますから、その感染力は絶大です。そしてインフルエンザ関連死は1万人(インフルエンザ直接死は3000人位)だそうですから、新型コロナよりも危険度ははるかに高いと思います。
にもかかわらず、感染力も致死率もさほどではないとされる新型コロナウィルス騒動で、なんでこれほど大騒ぎをしているのか、理解に苦しんできましたが、この地上100メートルより地上30メートルのほうが怖いことを適用すれば、わかるような気がします。新型コロナ報道を聞くと、3月2日現在では「感染者254人(国内死亡者6人)」で、昨日から感染者は5人ふえたそうです。数が少ないと、もしかすると、自分が運の悪い255人目になってしまうのではないかリアルと感じる。そういうことかもしれませんね。・・・まあ、たんなる仮説です。
<追記>
「そうかもしれないけれど、なんとかプリンセスという船の連日の報道、そして、隣国での封じ込め作戦のものすごいありさまをテレビで見たことがショックになっているんじゃないかな。」という御意見を聞きました。そうなのかもしれませんね。