マンモスはどのようにして滅びたんでしょうね。中学生のとき生物部にいたせいか、昔から気になっています。この冬大寒波を経験して、また気になり始めました。
ワシントン条約で象牙が禁じられてから、さかんに販売されるようになったマンモスのハンコのことを考えると、過去、この地球でとてつもない気候の激変があったんだなあと思います。シベリアにはマンモスの牙が大量に埋まっているということは聞いてはいましたが、ハンコのことからその具体的な数字を知りました。マンモスの象牙は、日本や中国への輸出用に年間約50トン、714頭分も集積されている。そうです。毎年ですよ。・・・まあ取りつくされたら、それでおしまいですが。
毎年714頭分の牙という数字を聞けば、間抜けなマンモスが湖に転落して、氷漬けになったという説明はまちがいだとわかります。でないと、ほとんどのマンモスは間抜けになってしまいます。
またかつて行われた人間が狩猟の対象としたことによって取りつくされたという説明も、当時は、マンモスをとりつくすほどの人口密度がシベリアであったとは考えられないから、今では行われないそうです。
ウィルス説という新説が、あの愛知万博での会議から唱えられているそうですが、これはどうでしょうね。それで世界中のマンモスが全滅したといえるのでしょうか?そういう場合はたいてい耐性をもつ個体がいるもので、種は存続していくようですから。
シベリアで立ち姿のまま、内臓も肉も皮も毛もいっしょに冷凍されたのが発見されたマンモスがあって、その胃の中には未消化のキンポウゲなど温帯の植物があったこと。マンモスの皮膚には寒帯動物には必須の皮脂腺が存在しないことから、マンモスは温帯動物であることははっきりしているそうです。こういう条件を見ると、このマンモスは一瞬のうちに急速冷凍されて死んだことは明白でしょう。氷点下100度とかいいます。
キンポウゲなどが生えた温帯のシベリアにマンモスたちがたくさん群れをなして草を食んでいました。ところが、何事かが突如起こって、デイアフタートゥモローを思わせるほどの超大寒波がシベリアを覆い、マンモスは瞬時に冷凍されてしまいました。以後、ずっとシベリアはツンドラ地帯になってしまいました。このシベリア急速冷凍の仕組みを知りたいものです。
地軸が急速に移動してシベリアが温帯から寒帯に移動したからという説があります。もしかすると、そういうことかもしれません。いや、この説以外、莫大な量のマンモスの牙がシベリアのツンドラ地帯に埋まっていることを説明できるものはないように今のところ私には思えます。もしそうだとすると、逆に、の温帯シベリアが北にずれたことによって北極圏はカナダあたりに、カナダあたりは米国あたりにずれたということになりますね。さて、そういう証拠はあるのでしょうか?
参考>http://実印.net/mammoth.html
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