昨日のニュースで、東電に雇われた第三者委員会によれば、元東電社長の清水氏は2011年3月の福島原発「炉心溶融」の公表隠しについて「官邸側の指示があった」と証言したと報道されていました。
おかしいですね。朝日新聞デジタルの2011年3月14日22時0分に次のような記事を配信しています。
「枝野幸男官房長官は14日午後9時過ぎの記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所のトラブルについて、1〜3号機すべてで炉心溶融が起きている可能性が高いとの見方を示した」。
当時の菅内閣官邸は事故当初から炉心溶融ということばを用いて、その可能性を指摘しているのですから、清水社長の言っていることはつじつまがあいません。東電は福島原発の炉心溶融を認めず、やっと認めたのは5月になってからのことです。いまさら、その責任を当時の民主党官邸に転嫁しているとしか思えません。
また、メディアもこんな単純に虚偽とわかることを、コメントもつけずに垂れ流すというのは無責任ではないでしょうか。しかも、今はこの国の将来を左右する大事な選挙前です。朝日新聞社にこの旨を伝えておきましたが、他の報道機関も似たようなものでしょう。