苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

自民党憲法改正の目標

 この夏の選挙結果次第で、安倍政権は憲法改正へ突き進む構えです。どういう憲法改正を目指しているのでしょう?自民党憲法改正草案を出しているのですから、「常識的に考えて、そこまではやらないんじゃないか」などという根拠のない希望的観測を捨てることが必要です。「天賦人権論をとりません」(片山)、「国民に主権があるというのが間違っている。主権は伝統(国体)にある。」(西田)という自民党に近代民主主義国家の常識は通用しません。

  自民憲法改正案 http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf

自民改憲案のポイント
1.基本的人権を軽視する。(現行憲法97条最高法規削除)
 
2.憲法で国民を縛る。立憲主義の転倒。(改正案102条)

3.国権を民権に優越させる。(改正案11,12,13条)
 ・・・「公益及び公の秩序に反する場合」という文言で人権に制限をかける。

4.国防軍を持ち集団的自衛権を制約なしに行使する(改正案9条)。

5.天皇を元首化する。(改正案1条)

6.国旗国歌尊重を義務化する。(改正案3条)

7.社会的儀礼と称して、閣僚の靖国参拝を合憲化し、公教育で靖国参拝を強制する。(改正案20条3項)

8.全権委任法まがいの緊急事態宣言で、国会の承認なしで閣議決定を法律的効力を持つものとする。(改正案98,99条)